お金

資産2億円つくった“暴落狙い”のコツ。ビッグモーター事件で買った銘柄とは?

「落ちるナイフは拾うな」という格言はあるが、暴落時に買う“逆張り”で資産2億円超を築いた投資家がいる。’23年もビッグモーター騒動に便乗した手腕に迫る!
マネー(得)捜本部

写真/産経新聞社

資産2億円でFIRE達成の極意は「ドケチ」

「私はドケチなんですよ。家電や食品もなるべく安く、お得に買うことばかり考えているので、株も『1円でも安く買いたい』という思いが強いんです」  そう話すのは、2億円の資産を築いてFIREを達成した、みねおか氏だ。彼の投資スタンスは「暴落時に仕込んで、長期保有する」というもの。「株価が暴落したら、『落ち着いた頃にまた上がってくるだろう』と拾っていくだけ」とおだやかな口調で語るが、実際には暴落時に買うのはなかなかの強心臓が必要だ。  そんなみねおか氏が株式投資を始めたのは’03年。当初は逆張り投資ではなく、株主優待を目的にした“ぬるい”投資スタンスだったという。 「最初に買ったのはファミレスのココス(後にゼンショーの子会社となり上場廃止)で、お金が貯まるごとに銘柄を増やしていきましたね。優待や配当をもらえて、しかも株価も上がっていく。そんな経験を通して、自分のなかで『長期的に見れば株価は上がり続ける』という信念めいたものが出来上がっていきました」  そんな信念が確証に変わったのは、’08年のリーマン・ショックでの経験だという。 「私の持ち株も暴落しましたが、数年間我慢していたら株価は挽回した。信念の正しさが立証されたし、そこでわかったのは暴落狙いが最も勝ちやすいということです。バフェットも底値で買って長期で持つスタイルですし、暴落狙いに徹して、“安い時にしか買わない”と誓いました」

暴落時の株価情報を日記で細かく記録