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10倍株を12年連続で手にする投資家が語る「長く成長が期待できる高配当銘柄」3選

2024年1月から、ついに新NISA制度が始まった。 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠が設けられ、最高1800万円(併用可能だが成長投資枠は最高1200万円)まで非課税枠が使えるこの制度。資産形成の大きなゲームチェンジャーになるだけに、2023年から「どう使おうか」と悩んでいた人も多いだろう。 新NISAでは2つの枠に応じて様々な銘柄を組み込めるだけに、戦略的な投資が欠かせない。では、投資の達人たちは、どのようなポートフォリオで新NISAに挑むのだろうか。 今回は、これまで73の10倍株を見つけ出した経歴から「テンバガーハンター」として知られる、サラリーマン投資家の愛鷹氏に、新NISAでの投資戦略を明かしてもらった。(以下は愛鷹氏による寄稿です)

■テンバガーを73銘柄も達成できた理由

私が過去に経験したテンバガー73社を見返しますと、テンバガーまで最短1年、最長13年、平均5年待つ必要がありました。石の上にも三年、ならぬ株の上にも五年、です。ただ、アベノミクスの追風が吹いた10年でもありましたので、その分を差し引いても5~10年は必要かと思います。 新NISAの特徴ですが、①積立枠と一般枠の統合、②投資枠上限額の拡大、③非課税期間の無期限化です。特に③の非課税期間の無期限化は、私のように長期ガチホするテンバガーハンターにとっては株高の恩恵を大きく受けられる可能性が増します。 私が過去に経験したテンバガー株から見出した共通項については拙著にも記しました。増配や配当性向引き上げなど株主還元に積極的な姿勢を示していることや、長期継続的な需要が見込めて事業に追い風が吹き続けそうなテーマに沿っていること、などです。前者は連続増配株や非減配株、後者は産業のコメと呼ばれる半導体関連や日本に一日の長があるコンテンツ関連、昨年から盛り上がりを見せている造船関連などです。 投資というと難しい印象があるかもしれませんが、私の投資道は株価指標や資産価値など難しいことを突き詰めて考えません。好業績や将来性を感じられたら、ポチッと買ってほったらかす。業績や将来性で買ったのなら、株価は見なくてもよい!といっても過言ではありません。 業績さえよければ過度に割高でない限り、株価も後から追随するのが株式市場ですからね。したがって、特に新NISAが始まる!からといって何か特別なこともせず、好業績が継続的に期待できそう、かつインカムも狙えそうな銘柄を組み込む予定です。

■テンバガーハンターの新NISA銘柄とは?

というわけで新NISAへの組み込みに適しそうな銘柄を選定理由と共に幾つか具体的に挙げてみます。
’08年から日本株を始め、73銘柄でテンバガーを達成。資産は3億円超。著書に『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)など