「ソフト老害化することから逃げた」と語る中川淳一郎。年収が6分の1になっても47歳で引退した理由

「老害=高齢者」はもう古い。年齢に関係なしに、その予備軍たる「老害グレーゾーン」は職場にはびこっている。自分は果たして違うのか?

ソフト老害から逃げた私

[老害グレーゾーン]の実態

現在の年収は最盛期の6分の1ほどだが、「自分が古い人間になると知りながら、お金のためだけに続けるのは嫌だった」と中川氏

「ソフト老害化することから逃げました」と語るのはウェブ編集者の中川淳一郎氏。37歳で、10年後の47歳には引退することを決めていたという。 「一回り下の年代のデジタルネイティブ世代と出会ったのがきっかけでした。当時のテレビや出版業界はウェブメディアを下に見ていましたが、いつかこの世代に追い抜かれてしまう予感があった。時代遅れになって惨めな思いをするのが怖かったんです」 ほぼすべての人間がソフト老害化するが、自身では気づけないのが世の常だと語る。