ビットコインが3月11日に7万3800ドルを記録し史上最高値を更新。その後も乱高下を繰り返しながら、高値を目指している。暴落と利食いのタイミングをどう予測できるのか？ 　楽天ウォレット・シニアアナリストの松田康生氏は、昨今のビットコイン（以下、BTC）急騰の背景について次のように分析する。 「1月11日に『グレースケール・ビットコイン・トラスト』をはじめとする10のBTC現物ETFがローンチされ、2月8日あたりから全体で一日5億ドル前後の流入が始まったのが直接の原因とみられます。これは一日のBTC供給量の10倍前後です。コロナ禍で増えた政府債務や紙幣を元の水準に戻すことなく、次の金融緩和に進みつつある危機感からの法定通貨の減価に対するヘッジの意味合いが強いと指摘されています。また世界有数の投資会社ブラック・ロックのCEOであるラリー・フィンクがビットコインをヘッジ資産として評価する発言をしたことから、BTCに馴染みのなかった’64年生まれ以降のベビーブーム世代が多数参入したとも言われています」 　BTCトレーダーのエル氏はそれに加え、アノマリーが関連すると見ている。 「過去10年の間に2月はたった2回しか下落していない最強の月でした」 エル氏は今後、さらに価格が膨れ上がることを予想する。