マイナカード偽造団も。Z世代 “中国系不良”のスマートなシノギとは

23年6月末の在留外国人数が約322万4000人と過去最多を更新。数が増えれば、一定の割合でアウトローも出てくるのが世の常で、日本の裏社会と繋がって若い不良外国人が台頭しはじめていた。暴力団入りするブラジル人青年、窃盗団を組織するフィリピン人etc.日本でマフィア化する外国人アウトローの新たなスタイルとは? 今回は、1980年代から大勢力だった中国系アウトローの“DX化”を取り上げる。

Z世代の中国系不良はスマートに暗躍する

Z世代[不良外国人]の肖像

学歴が高く、パトカーを襲撃したり青龍刀を振り回していた旧世代を尻目に、ネットでグレーなカネを稼いでいるという

日本の裏社会で大きな存在感を放つ怒羅権(警察用語ではチャイニーズドラゴン。準暴力団指定)系統にもZ世代が台頭してきている。たとえば「リトルチャイナ」と呼ばれる埼玉県の川口、西川口、蕨駅周辺には新世代の中国人勢力が蠢いているという。埼玉県警の刑事は言う。 「“中華龍”という20代~30代前半の中国系グループがいて、メンバーは30人程度(※最大50人という説も)。所詮、怒羅権の下部組織にすぎないと見ているが、荒っぽい暴力事件などはあまり起こさず、ネットを駆使した最先端のカネ儲けに長けており、尻尾を掴むのが難しい」 「怒羅権」初代総長の佐々木秀夫氏も言う。
Z世代[不良外国人]の肖像

佐々木秀夫氏

「中華龍は20~30代の数十人を40代の人間が束ねているようだが、IT系のシノギで世界を股にかけて大金を稼いでいるという話だよ」 佐々木氏が“現役”だった1980年代後半から’00年代にかけて不良中国人を突き動かしていたのは、差別や偏見への反抗心だったが……