更新日:2024年04月25日 09:50
お金

仮想通貨で1年で“億り人”になった投資家が「イーサリアムの行方」に注目する理由。アルトコイン投資の勝ち筋は「資金循環」にあり

仮想通貨仮想通貨が4年に一度の熱狂相場を迎えている。ビットコイン(BTC)価格は3月に7万ドルを突破し、史上最高値を更新。’22年末には2万ドル未満で推移していたことを思えば、驚きの急騰劇だ。 そんな中、まるでバブルを予見していたかのように資産を積み上げた投資家がいる。‘22年末から仮想通貨投資をはじめ、たった1年で元手30万円を1億円に爆増させたカツ男氏だ。 それまでは株やFXに手を出すも「鳴かず飛ばずの成績だった」という彼だが、なぜ仮想通貨ではここまで開眼できたのか。そこには決して幸運だけではない、「チャートの規則性」と「資金の循環」を意識した投資戦略があった。 仮想通貨は値動きが激しくハイリスクな投資だと言われるが、それだけにうまく上昇相場に乗れればリターンは大きい。新進気鋭の投資家の「資産10倍術」を紐解いていこう。2回目の今回は、ビットコイン以上の高リターンを狙える、アルトコイン投資の戦略を徹底解説してもらう。(連続インタビュー2回目) 【全3回の記事一覧を見る】⇒個人投資家 カツ男氏の資産[10倍]にする投資術 ※有料会員の方は目次をクリックすると、該当の箇所にジャンプできます。

投資資金の「循環」にうまく乗ればいい

前回の記事では、今回の上昇相場でビットコインが1BTC=約30万ドルまで上がるという予測を立てました。もしそれが実現すれば、ビットコインは4月初旬の価格から4倍超になることになります。 ただ、その時にさらなるリターンを狙いたいのなら、アルトコインに投資したほうがいい。これから10倍超を狙えるアルトコインも多いと思います。 その際に意識すべきは、仮想通貨相場に流れ込む資金の「循環」です。仮想通貨には、上流から下流へと資金が順々に下り、また上流へと戻っていくという性質があります。 具体的には、①ビットコイン→②イーサリアム→③主要アルトコイン(時価総額100位以内)→④草コイン(時価総額け圏外など)という順番です。この資金の流れに沿って“波乗り”していくことが、もっとも重要な立ち回りだと考えています。

イーサリアムの行方が相場全体を左右する

現在は、ビットコインからイーサリアムへの転換点付近だと思っています。そして、主要アルトコインのターンは2024年の夏か冬のどちらかで来ると予想しています。 そのカギになるのが、イーサリアムETFの承認の行方です。ビットコインETFが承認されたのはすでに伝えた通りですが、現在はそれに続き、アメリカの資産運用会社「ビットワイズ」「フィデリティ」「グレイスケール」の3社がイーサリアムETFの提案を行い、米証券取引委員会(SEC)の審査にかかっています。 これがすんなり承認されればいいですが、個人的には一度否決されるストーリーを濃く見ています。なぜなら、イーサリアムは「ステーキング」といって、定期預金のような配当を出すサービスがあるからです。即ち、イーサリアムはすでに証券的な側面を持ってしまっていることが指摘されており、それが承認の弊害になると予想されているのです。とはいえ、個人的にはいつかは承認されるはずだと思っていて、その場合は冬だろうという見立てです。 そして、イーサリアムが承認されれば、雪崩式に別のアルトコインもETFに承認されていく流れができる可能性があります。そうなると、「ETF承認」がひとつのブランドとなり、ETF承認を受けるかどうかという情報だけが通貨選定における重要なファクターになる。そういった未来も想定しておくと、今後も立ち回りもやりやすくなると思います。
‘22年末から仮想通貨投資を始め、ファンダメンタルズ分析を駆使して1年で億り人に。「かつおのアルト講座」というDiscordを運営中。Xは@katsuo_trade