仮想通貨が4年に一度の熱狂相場を迎えている。ビットコイン（BTC）価格は3月に7万ドルを突破し、史上最高値を更新。’22年末には2万ドル未満で推移していたことを思えば、驚きの急騰劇だ。 そんな中、まるでバブルを予見していたかのように資産を積み上げた投資家がいる。‘22年末から仮想通貨投資をはじめ、たった1年で元手30万円を1億円に爆増させたカツ男氏だ。 それまでは株やFXに手を出すも「鳴かず飛ばずの成績だった」という彼だが、なぜ仮想通貨ではここまで開眼できたのか。そこには決して幸運だけではない、「チャートの規則性」と「資金の循環」を意識した投資戦略があった。 仮想通貨は値動きが激しくハイリスクな投資だと言われる。ただ、それだけにうまく上昇相場に乗れればリターンは大きい。新進気鋭の投資家の「資産10倍術」を紐解いていこう。最後の今回は、実際に彼が「10倍を狙える」と仕込んでいる具体的な銘柄を教えてもらった。（連続インタビュー3回目） 【全3回の記事一覧を見る】⇒個人投資家　カツ男氏の資産[10倍]にする投資術 ※有料会員の方は目次をクリックすると、該当の箇所にジャンプできます。 主要アルトコインのターンが来たときに、どのような銘柄が高パフォーマンスを見せるのか。仮想通貨は星のように数があるので、どれに投資したらいいのか悩むと思います。 そこで僕は、「テーマ」によるスクリーニングを行っています。仮想通貨はそれぞれ「どのような用途で生み出されたのか？」という役割があります。それがどのテーマに属するのか。具体的には「AI関連」や「メタバース関連」、「NFT関連」といったホットなテーマはこれから発展が期待できるでしょう。 また、近年はレイヤー1（ビットコインやイーサリアムなど）に付随する「レイヤー２」というプラットフォームに資金が集まりやすくなっています。それに伴ってレイヤー２プラットフォームを使ったプロジェクトが活性化するはず。そうなると、少し前にNFTスニーカーを所有して移動することで仮想通貨を獲得できる「STEPN」というゲームが流行りましたが、それと同じような「物理的なプロダクト」が新たに出てくると思います。 そして、僕が個人的に最も注目してるのが「DePIN」（ディーピン）と呼ばれるジャンルです。日本語で言うと、「分散化された物理的なインフラネットワーク」。例えば、すでに注目されて価格は上がっていますが、ソラナ（SOL）がソラナフォンというブロックチェーンスマートフォンを実現したように、ネット世界だけでなく、実生活で使う製品やサービスにも活用されていくということです。 このDePINジャンルの中から、私が今注目している通貨を3つ紹介しましょう。 ひとつ目は、ヘリウム（HNT）です。‘20年に発売されたIoT（モノのインターネット）向けに構築された世界初のプロジェクトで、簡単に言えば専用のWifiルータ回線を他のユーザに貸し出す代わりに$HNTトークンを獲得できるといった基盤を作ろうとしています。 ヘリウムはDePINジャンルのパイオニア的通貨ではありますが、最高値から今の価格を比較してみると10分の1程度まで落ち込んでいます。しかし、あれから3年ほどたった今回の仮想通貨バブルでは、目に見えるプロダクトが頭角を現すようになり、さらに盛り上がりを見せるのではないかと思っています。 ‘22年末から仮想通貨投資を始め、ファンダメンタルズ分析を駆使して1年で億り人に。「かつおのアルト講座」というDiscordを運営中。Xは@katsuo_trade