更新日:2024年05月23日 15:50
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マンション購入、絶対に損しない心得とは「ローンは金利だけで見ない」「物理的距離にとらわれない」

高騰する都心のマンション。売り手市場の今、優良物件は瞬く間に買われてしまう状況だ。そのなかで損をしないお得な物件を見つけて買うためには、さまざまなテクニックを駆使する必要がある。 連続記事3回目の今回は、「マンションマニア」の愛称で知られるマンション評論家・星直人氏に“損しないための7つの心得”を聞いた。

物理的距離に囚われない

首都圏の場合、公共交通機関の路線図を頭に叩き込んでおくと“お得”なエリアが見えてくるという。 「マンション探しでは都心までの物理的な距離よりも、公共交通機関の所要時間に注目すると、お得な物件が見つかりやすいです。例えば総武線の快速が止まる市川駅なら東京駅まで17分で行ける。都内の恵比寿や渋谷などよりかえって早く着きます。通勤時間マップなどを見て、自分にとっての穴場駅を探したいところです」

ローンは金利ではなく、手数料で比較せよ

ローンは金利だけでなく手数料まで細かくチェックしなければ損をする

住宅ローンを選ぶ際、一番の基準となるのが金利だ。ただし、ただ低ければいいというわけではない。 「マンションを買う場合、仲介会社が提携ローンを用意してくれる場合でも、ネットで安い銀行を探すのをオススメします。その際、金利だけで良し悪しを判断してはいけません。たとえば、金利0.2%のA銀行と、金利0.4%のB銀行があったとして、一見するとA銀行が有利に見えます。 しかし、実はA銀行は事務手数料が高い(手数料で儲けている)といったケースがありる。こうした手数料の差は、物件価格によっては車が買えるほどの違いになります。住宅ローンの比較は、金利プラス諸費用で検討してください。 また、20年住み続けるつもりなら、金利が安い銀行を選んでも問題ないですが、5年から10年で売却や住み替えをするつもりなら、多少金利が高くても初期費用が安い銀行を選んだほうが得することもあります。 仮に1億円のマンションを買う人なら、手数料の差額は100万円相当になります。この金額を金利差で取り戻すには10年以上掛かる。ちなみに楽天銀行は手数料が均一なので、物件価格が高ければ高いほど得する計算です」 心得、あとの5つは…。
マンション評論家。モデルルーム訪問件数は2000件超、購入経験は11件。高校時代から当時有料だった住宅情報誌を毎週購入するほどのマンション好き。Xは@mansionmania