新宿・歌舞伎町の“トー横界隈”では、違法薬物はもちろん、市販薬を過剰摂取（OD。オーバードーズの略）する若者が社会問題になっている。その中には、”キメセク”を行う者も少なからずいるという。 今回、話を聞いたのは半年前までの1年間、トー横を拠点に生活をしていたという猛さん（仮名・20歳）。現在は実家に戻り、アルバイト生活を送っているというが、かつて入り浸っていた、トー横での薬物事情を話してもらった。 報道では、トー横における市販薬のオーバードーズもかなり問題視されてきた。これはセックスの媚薬としても使われているのだろうか。猛さんが体験談を語るのは、メジコンと呼ばれる咳止め薬についてだ。 「メジコンODは僕もよくしてたけど、セックスのためにする、という話はほとんど聞いたことがありません。ODしても気分が上がるのは最初だけで、すぐにBAD状態に入ってしまって、思考はそこから下がっていくだけ。しかも男は、意識が落ちると勃ちも悪くなるんで、セックスには向いてないですね。 ただそれを悪用して、シラフのままの男が女をメジコンでパキらせて、ワケがわからなくなっている状態にして無理やり……っていうのをキッズ同士がやっていた話はクソほど聞いてきましたけど」