8年の小池都政は何点?「自己アピールはうまいが、ズレた政策ばかり」と谷本真由美氏

 2期8年、都政の頂に君臨した女帝・小池百合子。3期目の座を懸けて挑む今回の都知事選を、有権者はどう捉えるべきなのか――。SPA!では、4人の有識者に「8年の小池都政」の“採点”を依頼した。  本記事では、著述家・谷本真由美氏による通信簿の結果をお届けする。

東京を真の国際都市にする能力が小池知事にはない!

小池百合子[女帝8年]の通信簿

著述家・谷本真由美氏。「都政に必要なのは自己アピールよりテクノロジーを生かす能力です」

 都知事選は、海外では異様な光景に映っています。欧米は党による候補者の審査が厳しいこともあり、芸能人やスポーツ選手、YouTuberなどの立候補は拒否されることも多い。  立候補するには地域にどれだけ貢献してきたかが厳しく問われます。  そのため、立候補者の多い日本の選挙は、南米のポピュリズムに近いと感じられる。有権者の成熟度が先進国のレベルに達していないと……。  とはいえ、海外における都知事選の注目度はそこまで高くありません。やはり日本が話題になるのは、経済や投資が多い。けど、小池都知事はこれまで有効な経済活性化政策をやってこなかった。  各国の主要都市の首長は、どれだけの雇用を生んだか、データで語る。小池氏はやっている感は出すものの、どこかズレた政策ばかり。  東京の経済が悪くなれば、日本全体の経済も悪くなります。だから小池都政の通信簿は、辛口ですが30点です。