まもなく開幕するパリオリンピック。日本勢のメダルラッシュが期待されるなか、日本のメダル数が日経平均株価にも影響するという説のほか、注目の関連銘柄をピックアップ！！ 　7月26日から始まるパリ五輪。日本選手団のメダルラッシュに期待だが、メダル数と株価には相関性があると語るのは、エコノミストの宅森昭吉氏だ。 「過去のオリンピックを振り返ると、日本の金メダル数が10個以上ないしは総メダル数が過去最多になると大会期間中の日経平均株価は上昇するというデータがあるんです」 　’04年アテネ大会、’16年リオ大会、’21年東京大会ではいずれも金メダル数が10個超えで日経平均も上昇。’12年のロンドン大会では金メダル数こそ10個に届かなかったが、総メダル数が過去最多の38個だったので5.2％の上昇を見せた。 「景気の“気”は気持ちの“気”でもあります。世の中に明るい報道が出るとみんなが街に飲みに出たり、関連グッズを買い求めて消費も活発になり、経済が活況になるもの。反対に金メダル数が10個に満たないと、景気は落ち込み日経平均株価が下落することも。これは何もオリンピックに限った話ではありません。1990年代前後を振り返ると、野球で巨人が優勝した年や、紅白歌合戦で北島三郎が『まつり』を歌った年は景気が良い年に当たるのです」