「芸能界に入る前からずっと虚しかった」東出昌大、たどり着いた現在の境地
―[インタビュー連載『エッジな人々』]―
インタビュー途中に、東出昌大は「あ、そうだ」といい冷蔵庫からビールを取り出して、「よかったらどうぞ」と渡してくれた。ゆっくり、飲みながら話そうよ、という彼のメッセージだったのかもしれない。突っ込んだ質問にも、自然に答えてくれる彼。過去の失敗を教訓に、”今”を生きる東出の素顔とは?
(3回目/全3回)
【インタビュー1回目】⇒「スキャンダル以降、東京で部屋を借りれなくなって……」東出昌大が”半分山暮らし”をする理由
【インタビュー2回目】⇒「狩猟も畑も小屋を建てるのも全部やる。役者はその一つにすぎない」東出昌大が語った仕事論
またやらかしたら今度はのんびりする
──10代でファッションモデルとなり、20代で役者デビュー。ずっと華やかな世界にいた東出さんの現在の姿を想像した人はいないでしょうね。
東出:でも僕はずっとこういう生活をしたかったんですよ、きっと。たしかに20代前半で人並み以上に稼ぐようになったけど、そのときからずっと物足りなさを感じていた。だから千松さんの本にも惹かれたんです。
──芸能界で、空虚さを感じるようになった?
東出:いや、高校生のときから虚しかったですよ。通学の満員電車でイライラしているおっちゃんたちを見て「何かがおかしい」「ほかの生き方ってできなのかな」って思ってましたから。若いときは一丁前に、何者かになりたかったし、人より稼ぎたかった。でも実際は有名になったとて、年収が1億あったとて、周りがもっと有名で稼いでいたら落ち込むもんなんです。


