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タレントから、サウナの熱波師に。鮭山未菜美が「日本一予約の取れない熱波師」になったワケ

 いまだブーム沸騰中のサウナ業界で、実力と人気を併せ持つ熱波師(女性アウフグースマスター)がいる。  元タレントという異色の経歴からアイドル然とした姿にも映るが、フリーランサーの戦略眼とアスリートさながらの競技者としての顔を持っていた。彼女はどんな高みを目指しているのか?

以前は女優やタレントの活動をしていた

エッジ1029 100℃に迫るサウナ室。汗を流す客の前で、懸命にタオルを振り、高温の蒸気を攪拌、客の発汗をさらに促す「アウフグース」を行う女性の顔に笑みが浮かんだ──。  ストーリー性のある演出を加えたショーアウフグースで、今年の世界大会・団体部門で世界4位の成績を収め、“追っ鮭”と呼ばれる熱心なファンも多いのが「日本一予約の取れない熱波師(アウフグースマスター)」鮭山未菜美だ。  実力と人気を併せ持つ彼女は、空前のサウナブームに沸く業界に鮮明な未来予想図を描く。 ──もともとは女優やタレントの活動をされていたそうで。 鮭山:はい、子供の頃からテレビが好きで、新垣結衣さんのような女優になりたくて。  20歳のとき、旅行に出かけた東京の竹下通りで、芸能事務所のスカウトの名刺をたくさんもらったんです。え!?スゴい!って思って、2泊3日の旅行中、毎日原宿に通って名刺を集めまくりで(笑)。集めた名刺を宿で並べて、自分で事務所を決めました。

芸名の由来は?