まもなく新NISA開始から1年。堅実に資産を増やした人がいる一方で、思ったほどリターンを上げられなかった人も少なくない。なぜ明暗が分かれたのか？　プロたちの運用法と’25年の新NISA戦略を大公開！ 「’24年の新NISA口座での利益は160万円。つみたて枠はオルカンやS＆P500、国内株、新興国株、インド株の投信を幅広く買っていって＋18％のリターンでしたが、成長枠で140万円稼げました。’23年末から仕込もうと考えてた銘柄が急騰したんです」 こう話すのは直近4年で資産を50倍以上に増やした専業投資家のかぶカブキ氏。急騰したのは造船株だという。 「大型船舶用ディーゼルエンジンのメーカーであるジャパンエンジン（東S・6016）は買ってから一時2.5倍以上に。旧三井造船の三井E＆S（東P・7003）は3倍以上、名村造船所（東S・7014）も2倍と、軒並み急騰したんです。いずれも1、2年前まで業績が振るわなかった銘柄ですが、15～20年単位でやってくる船舶の買い替えサイクルが重なって業績が急回復してきたんです」