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’25年はトランプラリーで米テックや金融株が好調か。ほぼリスクゼロで大きなリターンを狙えそうな投資法も紹介

まもなく新NISA開始から1年。堅実に資産を増やした人がいる一方で、思ったほどリターンを上げられなかった人も少なくない。なぜ明暗が分かれたのか? プロたちの運用法と’25年の新NISA戦略を大公開!

相場環境を把握しておくことが大事

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新NISA2年目のパフォーマンスを最大化するには、相場環境を把握しておくべし。智剣・Oskarグループの大川智宏氏が解説する。 「’25年は利下げに加えて、トランプ新大統領による保護主義政策で、米国内はバブル化する可能性があると見ています。自ずと米国株は上昇が続き、3年先まで2桁成長が続くと予想されているマグニフィセント7(アマゾンなど世界トップのテック企業7社)は一段高となるでしょう」 トランプ氏は規制緩和に加えて、予算削減省の設置を決めているが、これによりデジタル化が加速して米テック企業はさらなる高値を目指す可能性があるという。 「一方、日本は’25年に2回の利上げが予想されているうえに、’26年3月期はトランプ氏の関税引き上げの影響も受けて製造業を中心に減益予想に転じる可能性もあるので、上値は重たくなると考えられる。その点で、私は低調が続いた日本のグロース株が注目されると見ています。加えて、利上げ効果で銀行株は高値を維持するでしょう」

買いどころを間違えなければまだまだリターンは狙える

新NISAでは高配当株も人気だが、買いどころを間違えなければまだまだリターンは狙えるという。 「1月は高配当株に大量の買い注文が集まりますので、高値摑みに気をつけること。期末の配当権利は逃しますが、8月以降の急落局面で仕込むほうが確実でしょう。来年は6月の決算シーズンで減益予想が出てきて、下げる可能性もあるので」(ファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦氏) なお、米国株を中心に過熱感も出てきているため、リスクを抑えたバランス型投資が有効になってくる可能性も。鬼塚FP事務所の鬼塚祐一氏は「年齢×パーセンテージを目安に、債券ファンドを組み合わせるのが王道的なバランス投資」と話す。 若い人はリスクをとってグロース投資やS&P500一本足打法でもいいが……リスクを抑えて着実に稼ぎたいという人は参考にしたい。

リスクほぼゼロ! 弱者のための新NISA投資法があった!