仕事

「リストラを始める会社」の予兆チェックリスト。給与カットの前に見抜くには

株高・物価高・賃金高が進むなかで、なぜかリストラが増えている。業績低迷企業はもとより、黒字企業でも“構造改革”の名のもとにクビ切りが行われているのだ。巧妙化するその手口を調査した。

突然、水を売り始めた会社も…危ない予兆とは

[急増するリストラ]最新手口リストラする側の企業の特徴や予兆はあるのか? 人事コンサルタントの根津剛氏(仮名)が話す。 「業績が低迷している、給料がカットされているというのはわかりやすい末期症状ですが、よく見る例で言うと、本業と関係のない新規事業を突然始めるというのは一つの予兆と言えるでしょう。建設会社などは入金スパンが3か月先というのもザラなので、資金繰りに困って日銭を稼げる飲食店ビジネスなどを始めたりするケースがある。粗利率が95%以上だからと、急にミネラルウォーターを売り始めた企業もありました」 昨年、突如40%の給与カットを宣告されたゲーム開発会社の40代男性は社長の変化を予兆として挙げる。 「給与カットの半年ほど前から社長が夜遊びをパタリとやめたんです。それまでは毎月社員を数人キャバクラに連れていってくれたのに。月末の支払い時期になると資金繰りのためか会社を不在にすることも多くなった。キャバクラで暴飲暴食してた頃のほうが、健康的に見えるほど」 シニアジョブの中島康恵社長によると「急に上司が話しかけてこなくなった、自分抜きで打ち合わせがされるようになった、という人は要注意。会社に弁護士や人材会社が頻繁来社するようになったという話も聞く」という。 些細な予兆も含めてチェックシートを用意したので、ぜひチェックしてもらいたい。

リストラの予兆を見抜くチェックシート