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「朝起きたら1.3億円が損切りされてた」。個人投資家が“1億円負け”で学んだ逆転のヒントとは

 投資の世界には1億円稼いで億り人になった投資家がいる一方で、1億円損して「逆億り人」になる人も現れる。莫大な損失から何を学んだか? 2人の逆億り人に聞いた。  月に入って相場が“トランプショック”に揺れている。景気後退懸念から米国株が急落。為替市場ではドル高から一転、ドル安相場が進んでいる。こんな相場の転換点では大儲けする人もいれば、大損する人も。  今回は、後者の最凶種とも言える“逆億り人”の体験談をお送りする。一人目は、FXに加えて原油や天然ガスのCFD取引も行うドクタケ氏だ。

忘れたくても忘れられない「昨年5月2日の朝」

マネ得0325「昨年5月2日の朝のことは忘れたくても忘れられない。目覚めたらスマホに強制ロスカットの通知があることに気づき……口座を開いてみたら1億3500万円の損切りが執行されていたんです」  ご記憶の人もいるだろうが、5月2日は未明に日銀によるドル売り・円買いの為替介入が実施された日だ。  1時間足らずでドル/円は4円以上も急落した結果、4500枚のドル/円買いポジション(約70億円相当)を抱えたまま気持ちよく眠りに就いたドクタケ氏は知らぬ間に谷底へと突き落とされていたのだ……。 「5月1日の夜は友人と飲みに出かけていたんです。それで調子に乗ってドル/円買いのポジションを一気に増やしてしまって……。酔っ払って注文を入れるという、ナメたトレードをした自分を殴ってやりたかった。  GW後半は家族旅行に出かけましたが、しばらく上の空でした(苦笑)。『飲んだらトレードするな』を徹底しましたが、半年近く負けトレードが続きました」

ドツボから立ち直るきっかけ