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6分遅れの帰宅に妻が激怒、親との通話は5分制限、子供の残飯でSDGs…。社会的DVで周囲と孤立も

DVに苦しんでいるのは女性だけではない! 男女の価値観が大きく変容するなか、男性の被害も深刻化している。なぜか? 今回、心身を蝕まれながらも弱音を吐けない男たちの心の叫びに耳を傾けた。

妻に激昂されたことがトラウマに

[男のDV被害]の実態

写真はイメージ

「予定の帰宅時間に遅れてしまったときに、『6分も遅れたぞ!』と激高されたことが今もトラウマに……」 そう口元を震わせる深見祐介さん(仮名・36歳・製造業)。同じ年の妻とは職場で知り合い交際、今年で結婚10年目になる。 「妻はスケジュールを立てたら、それを完璧にこなさないと気が済まないタイプ。5年前に息子が生まれてから心身の負担や育児ストレスで僕への行動管理が始まりました」 それは仕事に関わることに加え、休日の行動にまで及ぶ。 「日中は妻と子供の相手をして過ごして、夕方から夜にかけては、1週間分の買い物やガソリン補給など。そして、2人が寝てから夜中に家族の洗濯物や朝食の準備をしています。散髪や通院など自分の用事は妻から『極力まで減らせ!』と言われるので、4か月に一度ぐらいですね……」 ほかにも、友人や両親など人間関係にも制限がある。 「独身の友人から飲み会の誘いがあっても『既婚者の苦労がわからない人間に会う価値なし!』とバッサリ。もう誘われなくなりました。また、親との連絡も制限されてます。話をするときは、妻が横にいてスピーカーモードで会話することが条件。5分過ぎると“早く切れ”のジェスチャーが入るんです」

妻の機嫌を損ねてしまうと…