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いい自治会がマンション・団地を救う!「いろんな世代と交流できて世界が広がりました」

 マンション購入者が必ず入る管理組合。本来は物件を適切に管理・運営するための組織であるにもかかわらず、理事長らの専横により住人が苦しむケースが多発中だ。紛糾する現場を訪ねた。

暴走を止めるための“脱・無関心”「自治会は集合住宅を救うのか?」

[マンション管理組合]の暴走

「自治会はワクワクする活動が多く、運営側として参加したくて立候補」した鈴木さん(左)と、会長の田形さん

 住民の「知らない」ところで管理組合の暴走は起きている。それはすなわち、住民の無関心が引き起こしているとも言えるのではないか。  そこで本稿では、まず関心を持つために、自治会に属することの意義を考えたい。管理組合と自治会は、似ているようで違う。  マンション住民で構成される管理組合は、主に建物の管理や維持を行う。自治会は地域や大規模な集合住宅ごとにあり、参加は任意。交流のための活動が主となる。  自治会も管理組合と同様に高齢化や担い手不足が深刻だが、その中でも模範と言うべき2つの自治会を訪ねた。  一つは、神奈川県にある全13棟・総戸数1230戸の大型マンションで、独自の自治会を形成する「ブリリアシティ横浜磯子」。会長の田形勇輔さん(44歳)に話を聞いた。 「自治会の活動が活発で充実していれば、管理組合の活動にもいい影響を与えるのだと思います。ただ、いいコミュニティがあっても、建物に不安があればいい暮らしはできない。反対に建物の状態がよくても、住民の交流や愛着がなければ、豊かな暮らしはできない。バランスが重要です」

令和の世でもコミュニティとしてしっかり機能