更新日:2025年05月21日 19:19
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元外銀チーフディーラーがトランプ相場で“円を爆買い”したワケとは?1ドル=120円まで下がる可能性も

トランプ関税ショックで過去3番目の暴落を経験し、急激に冷え込んだ投資ブーム。だが、投資のプロたちはこの波乱相場こそが好機とばかりに爆買いしていた! この大荒れ相場で資産形成に挑む、プロたちの買い方を学ぼう。

“日本円の爆買い”でハイリターン!

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写真はイメージ

株の爆買いで荒稼ぎした人がいれば、FXでも“日本円の爆買い”で大きなリターンを得た投資家がいる。その一人が、元外銀チーフディーラーの西原宏一氏だ。1ドル=149円からドル売り・円買いポジションを保持しなら、4月22日の140円割れまで利益確定と売り増しを繰り返して、大きな利益を得たのだ。 「ドル円を徹底して売り目線にした背景には3つのポイントがあります。1つ目は、トランプ大統領が3月の頭から『日本円は不公平に安すぎる』という趣旨の発言をするようになったこと。 2つ目は、トランプ関税の理論的支柱で、現政権のCEA(経済諮問委員会)委員長に就任したスティーブン・ミラン氏。4月3日の関税発表後に彼の論文がマーケットで大きな注目を集めるようになったのです。その論文では『基軸通貨ドルに対する過大な海外需要が米国の産業空洞化を引き起こした』という分析のもと、ドル高と貿易不均衡の是正策としての関税の活用や為替介入、FRB(連邦準備制度理事会)による金利抑制などにまで言及していた。 3つ目が、ゴールドマン・サックスがこれを受けて、『ドルの優位性が失われた』としてドルの20%下落リスクに触れたリポートを出したことです。だから、今でも私はドル売り・円買いポジションを持ち続けているんです」 仮に20%下げたら、120円割れの水準へ。そこまで下がる可能性はあるのか? 「投機筋の円買いポジションは史上最大を更新し続けています。その円買い熱は1985年のプラザ合意を彷彿させるほど。このときはたった1年で90円もドル/円が下落しました。現状、日本は『関税を取るか、為替を取るか』の2択で、関税を下げるならドル安円高を容認せざるを得ない。一時的なドル高局面はあっても、中期的に120円台を試すでしょう」 トランプ相場 爆買い投資のトリセツ

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