恋愛・結婚

夫婦の約7割がセックスレス傾向…合理性が生み出す“離婚ではない”夫婦の新形態とは

冷え切った夫婦関係と向き合う中年男性の中には、「若いころの情熱を再び」とばかりに、抑えきれなくなった恋愛感情をどう解消すべきか悩む人もいる。家庭の外に恋愛感情を求める選択肢として浮上する二つの道が「離婚」と、妻の承諾のもとで婚外恋愛を楽しむ「ネオ不倫」という新形態。道徳的な是非はさておき、コストやリスクという観点から見た場合、中年男性にとってどちらが「合理的な選択」なのかを探ってみると…。

夫婦の68.2%がセックスレス傾向に!

[意外と知らない]勝ち中年の新常識長きにわたるセックスレスに悩み、満たされぬ欲求を解消するため浮気や不倫に走る。こんな夫、あるいは妻の話をそこかしこで耳にするのが実情だ。 既婚男女の性意識について’23年、大々的に調査を行ったレゾンデートル社の統計によれば、夫婦の68.2%がセックスレス傾向にある。 「就寝前、風呂から出てきた妻を誘ってみたのですが、『もうそういう行為はツラい。金輪際ナシで』とハッキリ言われました。かといって離婚するつもりはないと言うし、夫婦仲もいい。私は今後、性欲とどう向き合えばいいのか」 こう嘆く40代既婚男性の声は悲痛だ。 こうした世相を踏まえてか、夫婦公認で異性との関係を愉しむ――こんな新しい形態の不倫が芽生えつつある。婚外恋愛、いわば“ネオ不倫”だ。 「隠れて不倫をしてバレるより、初めから婚外恋愛を“是”とした夫婦関係にスライドする。中年以降、こうした夫婦関係を選ぶことは珍しくなくなっており、経済的な合理性もある」 そう語るのは、エコノミストの門倉貴史氏だ。下記は、門倉氏が独自調査した「不倫によって生じるコスト」を比較したものだが、その違いは一目瞭然。

不倫とネオ不倫ではコストが全然違う!

・通常の不倫(配偶者の許可なし)の場合 不倫にかかる直接的な費用(デート代、ホテル代など):年間84万円 慰謝料の相場×不倫が発覚する確率(17%):年間約91万円 合計:175万円 ・ネオ不倫(配偶者の許可あり)の場合 不倫にかかる直接的な費用(デート代、ホテル代など):年間84万円 年間91万円もの差が発生!

合理性が生み出す夫婦の新形態