もはや理想の住まいではない…知られざる“タワマンの不都合な真実”。「未来は低層住宅にアリ」と言える理由
都市の象徴とも言えるタワーマンションか、それとも静かで重厚感のある低層住宅か──。中年世代がいざ「理想の住まい」を選ぼうとしたとき、この選択はしばしば迷いを招くもの。眺望やステイタスを重視するならタワマン、逆に快適性や堅牢さを求めるなら低層住宅。一体どちらが勝ち組中年にふさわしい選択なのだろうか?それぞれの選択肢がもたらすメリットと現実に迫りつつ、この住まいの最適解を掘り下げていく。
長らく住まいのステイタスとして君臨してきたタワマン。
「その土地のランドマーク的な存在であることが多く、リセールバリューが期待できる。高く売れるなら問題はない」と考える人は今も多い。
しかし、令和になり新築タワマンの供給は大幅に減少。その人気は、名実ともに陰りを見せ始めている。
「大崎のタワマンでは抽選の最高倍率が139倍にもなったと話題ですが、これは転売目的の業者が個人名で複数申し込んでいるから。そもそも1億円以上の物件は、もはやパワーカップルとて非現実的。3組に一組が離婚するのに、ペアローンなんてもってのほかです」
警鐘を鳴らすのは、住宅ジャーナリストの榊淳司氏だ。
「エレベーターが止まってしまうなど、災害に弱いことは知られていますが、救急隊の部屋への到着時間にも大幅ロスが生まれることがわかっています。また、タワマンはとにかくランニングコストが高い。大規模修繕費は普通のマンションの倍以上。建築費高騰と同様、資材と人手不足から今後は管理費、修繕費が上がることも考慮しなければなりません。
さらにタワマンは重量を軽くするために壁や床をできるだけ薄くしている。同価格帯の低層マンションと比較するとプライバシーに問題のある軽量構造という点は、あまり知られていない“不都合な真実”だと思います」
タワマンの人気は陰りを見せ始めている!?

写真はイメージです(以下同)
1億円以上の物件は非現実的
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