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「私は誰も知らない真実に目覚めた側なんだ」陰謀論の沼にハマった夫婦。妻だけ抜け出せたワケは

悪質切り抜き、ディープフェイク動画、陰謀論……etc.「一億総メディア社会」の今、悪質な情報操作は看過できない問題となった。一説には真実の6倍以上の速さで拡散され、我々を惑わすとされる偽情報。それらはいかにして生み出されるのか。実態に迫った!

夫の主張を刷り込まれるうちに陰謀論の沼に

偽情報の作られ方

元夫とは一切連絡を絶っている佐藤さん。「夫のその後の様子が気にならないかと言われればウソになります」

不確かな情報が夫婦関係を崩壊にまで追い込むケースもある。「夫に異変を感じたのはコロナが流行り始めた頃です」と振り返るのは佐藤千夏さん(仮名・35歳)だ。 「夫婦だけの時間が増えるなかで、『作られたウイルスにより世界は支配されている』と急に話しだしたんです。『様子がおかしい』と思いながらも、『信じるべきか?』という葛藤もあって、仕事以外の時間にYouTubeやSNSで調べるようになりました」 繰り返し彼の主張を刷り込まれるうちに、彼女まで陰謀論の沼にハマっていった。 「疑念を持ちつつも、フィルターバブル(自分の興味や関心のある情報しか触れなくなる状態)に陥って、陰謀論に関心を持ち始めてしまい……。いつの間にか『私は誰も知らない真実に目覚めた側なんだ』と、傾倒していきました」 その結果、「世の中に隠された真実を伝える」という使命感に駆られるようになった。 「仲のいい友人たちだけでも救いたいと思い込み、LINEグループに『PCR検査を鵜呑みにするのは危険』と何度も投稿し、『関わると面倒だ』と強制退室されたり。その後は匿名性の高いSNS・テレグラムに交流の場が移り、そちらには“同志”がいたので、結果として交友関係がさらに限定されて、より過激なほうにのめり込んでいきました」

陰謀論から抜け出すきっかけは…