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「ドミノ倒しのように業務が増える」中間管理職の悲劇。よりストレスを抱えやすい人の共通点とは?

理解不能な人材のマネジメントに、過剰な成果主義。無策な会社がいま、真面目に働いてきた中年社畜の人生を狂わすケースが後を絶たない。多様化する職場に何が起きているのか。ミドル会社員を襲う新たな危機に迫った! もう限界です!狂う中年社畜の実態

中年社員がストレスを抱えるワケ

なぜ人生を狂わせてしまうほどのストレスを中年社員は抱えてしまうのか。数多くのサラリーマンの心の悩みに寄り添ってきた、産業医の大室正志氏に聞いた。 「確かに中年は悩みが多い年代です。会社では中間の世代で板挟みになるだけでなく、新たなツールや業務形態の変化にも適応が求められます。加えて、親の介護や子どもの進学など、プライベートでも悩みのタネが多い」 職場でおかしな行動を取ってしまう中年には、多種多様なストレスが複合的にかかっているという。 「ストレスの許容量をコップに例えると、日常的にストレスが溜まっている中年世代は基本水位が高い状態です。そんな状態だと、些細なストレスでも許容量を超えてコップの水は溢れてしまう。もちろん、ひとつの大きなストレスがトリガーになるケースもありますが、公私ともにストレスが重なりがちな中年は常時“許容量ギリギリ”で生きていることになります」 では、よりストレスを抱えやすい人に共通点はあるのか。 「やはり生真面目だったり、『こうあるべきだ』という『べき思考』が強い人はメンタル不調を招きやすい印象です。べき思考は自分に厳しい半面、他者を許せなかったり、整合性が取れないと爆発する恐れがあります。ただ、周りからはおかしく見える非合理的で極端な行動や言動の裏には、双極性障害や統合失調症が隠れている可能性も考えられます。症状を調べてみて、病気の疑いがあるなら専門医の受診をオススメします」

中間管理職に降りかかる業務負荷

また、パラダイスウェア代表取締役の橋本将功氏は「時代的に中間管理職の立ち位置や役割が劇的に変化し、多重化している」と語る。 「『5人でやっていたところを人手不足で4人でやるにはどうすればいいのか』とか『流行が変わるのが早く、商品が売れなくないから、新しい品を企画しろ』のような、通常の業務にプラスアルファの仕事が増えています」 複雑化する状況にもかかわらず打開策は教えてくれない。 「日本企業って人材育成に全くお金かけてないんですよ。管理職研修もありますが、中身が20年30年変わってないということもザラです」 困難な状況を受け止める対象も、やはり中年層だ。 「いろんなひずみが中年マネジャー陣に降りかかってくるので、休職する人とか見切りをつけて転職していく人が非常に多いんです。それに一人いなくなると、その仕事が全部他の人にドミノ倒しのようにのしかかってくる」 社会や会社の構造のゆがみを一身に受け、また一人の中年が心を壊していく。 ※過剰な成果主義と無策な会社が、真面目に働いてきた中年社員の人生を狂わせている。なぜ中年世代は「許容量ギリギリ」の状態で生きることを強いられているのか?有料記事後半では、中年社員を壊す「5大トレンド」を事例と合わせて見ていきたい。(残り:2671文字)