更新日:2026年01月15日 16:56
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名古屋人の心意気に乾杯!『名古屋のお土産弁当』<人生最後に食べたい弁当は?>/久住昌之

『孤独のグルメ』原作者で、弁当大好きな久住昌之が「人生最後に食べたい弁当」を追い求めるグルメエッセイ。今回『孤独のファイナル弁当』として取り上げるのは名古屋のお土産弁当。果たして、お味はいかに?
孤独のファイナル弁当「名古屋のお土産弁当で呑む」

「名古屋のお土産弁当で呑む」

孤独のファイナル弁当 vol.11 「名古屋のお土産弁当で呑む」

 帰り仕事で名古屋に行った。仕事先で弁当が出たが、食べる時間がないので、開けずに持って帰ってきた。  自宅に戻ったのは大相撲の千秋楽が終わった後だった。残念。生中継を見ながら、ビールでも飲みながらのんびり食べたかった。  しかもビールは帰りの新幹線で飲んでしまった。あらためて缶ビールを開けてもよいが、それも何かつまらない。全然期待しないで冷蔵庫を開けたら、なんと八海山の一合瓶があるではないか! 忘れていた。棚からぼた酒。  で、テーブルに弁当を置き、八海山を小ぶりの茶碗に厳かに注いだ。何か、思わぬ展開になった気分。突如、ファイナル気分高まる。俺の最後の弁当は、意外にも名古屋めしだったか。それもよかろう。  さて、能書きを読まず、封を解く。さてさてぇ〜?  おお!

1958年、東京都出身。漫画家・音楽家。代表作に『孤独のグルメ』(作画・谷口ジロー)、『花のズボラ飯』(作画・水沢悦子)など。Xアカウント:@qusumi