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「半年で引きこもりを直します」親の死後を狙う「引き出し屋」の悪質な実態。家を売り払い“1300万円支払った”母親も

80代の親が50代の子供の世話をするいわゆる「8050問題」が深刻化している。’25年には団塊世代の全員が後期高齢者となり、引きこもりの子供を残したまま、親が亡くなるケースが増加しているのだ。社会との繫がりを断った「大人の引きこもり」が親亡き後に辿る過酷な現実に密着した。

ブラック支援「引き出し屋」の業態とは?

親の死後を生きる[引きこもり中年]の苦闘

写真はイメージ

「半年で引きこもりを直します」「就職・自立成功率は95%!」――。 そんな売り文句で当事者の親と高額な料金の契約を結び、当事者を強引な手段で連れ出す暴力的支援業者「引き出し屋」がいる。引きこもりが社会問題化した’00年代から現れだし、’06年に愛知県で起きたアイ・メンタルスクール事件をきっかけに、世間に広く存在を知られるようになった。 その背景で、こうした暴力的支援を“スパルタ式”として肯定的に報じてきたマスメディアの罪は大きい。そして今もなお当事者家庭を狙うケースは後を絶たないという。著書『ブラック支援 狙われる引きこもり』(角川新書)でその実態に迫った朝日新聞記者の高橋淳氏は、引き出し屋の業態をこう明かす。 「やっていることは当事者の尻を叩いて、ハローワークに通わせるとか、早寝早起きをさせるといったことくらい。誰でもできて元手もかからないので、新規参入が容易で荒稼ぎできるビジネスになっている。もともとは、非行少年の更生を支援していた業者が、時代とともにニーズのある引きこもり支援へとシフトしていったのがルーツのひとつです。近年ではもはや引きこもりとは無関係の、たとえばホスト依存の支援などを謳う業者もいます」 親の死後を生きる[引きこもり中年]の苦闘

引き出し屋規制は皆無で死亡をめぐる訴訟も