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70歳でも住宅ローンを払い続ける「老後破産予備軍」。エコノミストが警告する就職氷河期世代の“暗い未来”

晩婚化と高齢化に物価高や金利上昇が重なり、70歳前後で破産の危機に瀕する人が増え続けている。長く働いて稼ぎ続けるという解決策もあるが、実際にはシニア再就職市場は超狭き門。経済的不安に加えて病気や家族の問題まで抱える高齢者たちの現実を追った。

“老後破産予備軍”と目されているのは…

[70歳破産]の悪夢老後破産は今のシニア層に限った問題ではない。この先も増え続ける可能性が高いからだ。そんな“老後破産予備軍”と目されているのは、1991年のバブル崩壊以降の急激に悪化した雇用環境で就職活動を余儀なくされた就職氷河期世代だ。第一生命経済研究所の永濱利廣・首席エコノミストが話す。 「2000万人にも上る氷河期世代の人たちは、この賃上げブームの最中にあっても給料が増えていません。ここ10年間の年代別賃金上昇額を見ると、大企業に勤める20~30代の月の賃金は3万円以上増えているのに対して、40代後半と50代前半はマイナスになっているのです。この氷河期世代は、働き盛りだった20~30代の頃に派遣法改正が進んだ影響で、低賃金の非正規労働者として働き続けた人も多い。収入面で、ずっと虐げられてきた世代なのです」 満足のいく賃金がもらえなければ、当然、資産形成はままならない。実際、氷河期世代は際立って金融資産が少ないという。 [70歳破産]の悪夢

株の“氷河期”の影響で金融資産の乏しい40代