更新日:2026年04月01日 17:39
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姫路城と名物を同時に楽しむ『あなごめし弁当』<人生最後に食べたい弁当は?>/久住昌之

『孤独のグルメ』原作者で、弁当大好きな久住昌之が「人生最後に食べたい弁当」を追い求めるグルメエッセイ。今回『孤独のファイナル弁当』として取り上げるのは兵庫県姫路の名物『あなごめし弁当』。果たして、お味はいかに?
孤独のファイナル弁当「あなごめし弁当」

姫路城であなごめし弁当を食べた!

孤独のファイナル弁当 vol.15 「姫路城であなごめし弁当を食べた!」

 路の北に位置する福崎町で仕事があり、終わって駅近くの居酒屋に入った。そこがいい店で、生姜醤油で煮る「姫路おでん」を初めて食べて地酒「名城」を飲んだ。 「ここで名城と言ったら、もちろん姫路城のことですよね」 と店主に言うと、もちろんという顔で、 「行かれましたか?」 と言われた。実はまだ行ったことがないんですと言うと「じゃあ明日行かなきゃあ」と言われた。姫路に来たらぜひアナゴも食べてください、とも言われた。  翌日は昼には帰京せねばならなかったので、城かアナゴかどちらかひとつだ。なら城だ。正直、アナゴは寿司の時たまに食うくらいで、鰻ほどのご馳走感がない。   と思って、翌日10時に駅前の宿を出て姫路城に歩いて行った。近くで見る姫路城、想像以上に美しかった。青空に映える白漆喰の美しさ。ベージュがかった石垣の色も上品。近くで見なければ味わえない繊細で豪奢な城だった。白鷺城とは言い得て妙。

1958年、東京都出身。漫画家・音楽家。代表作に『孤独のグルメ』(作画・谷口ジロー)、『花のズボラ飯』(作画・水沢悦子)など。Xアカウント:@qusumi