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ひろゆき、40〜50代の“コスパ重視しすぎ”問題に持論「削るだけの人生はしんどい」

就職氷河期世代はこれまでの人生においてさまざまな困難を乗り越えてきたわけだが、40〜50代になって改めて向き合う難問が「お金の使い方」だ。将来不安から必要以上に貯蓄を追い求めてしまう彼らに、同世代のひろゆき氏がシンプルな指針を示す。

コスパが良い出費と、満足するための浪費、人生には2つとも必要

ひろゆき

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 インフレに給料が追いつかない状況が続くなかで、やたらコスパを追いかける人が増えている気がします。ただ、コスパをちょっと勘違いしている人も多いです。  例えば、毎年映画館に行くのに10万円を使っている人が、60万円のゴーグル型空間ディスプレイのアップルビジョンプロを買って「これを使ってサブスクで毎日映画を見るなら映画館に行くより安い」と言っていたとします。まぁ、理屈は理解できなくもないのですが、それは数年間一切映画館に行かない場合の話。そうでないなら、ただの高い買い物の言い訳にすぎないし、60万円の元を取れるのかも疑問ですよね。  これが企業とかの場合はシンプルで、総支出が減らないなら「コスパが良い」とは言いません。逆に初期費用を払っても毎月のコストが下がって総支出が減るならコスパが良いので投資をします。もし社内で「コスパが良いので導入しましょう!」と言っても、実は支出が増えていたら、その人は「計算ができない人認定」をされます。  そんなことは誰しも理解しているし仕事では実際にやっているのに、個人の生活になると、急にあやふやになってしまうのです。

「コスパが良い」を言い訳にすると、失敗する

 ただし、コスパを考えてムダを徹底的に削るのが正しいのかと言えば、そんなこともないと思うのです。コスパとは無関係に、自分が好きで必要だと思うものにお金を使うのは別に悪くないからです。問題なのは「コスパが良い」を言い訳にすること。そして自分都合でコスパという言葉を利用することなのですね。  浪費は浪費で自分のなかで認めておけばいい話。前述のアップルビジョンプロの話は僕のことなのですが、コレを僕は浪費だと思っているわけです。そして浪費と思っていれば、自制心も働く。ここでコスパとかを考えだすと、実際には無駄な出費を繰り返してしまい、お金がどんどんなくなっていきかねません。  もちろん、買ってまったく使わなかったら無駄ですが、一週間で飽きるとわかっていて買い、その通りになったら、想定の範囲内です。期待した効用が得られなければ無駄で、得られたなら価格と釣り合っているってことです。  車が好きな人が高い車を買うのは、移動手段ではなく満足を買っています。それを「燃費が良いから実質お得」とか言い出すと判断軸がおかしくなる。コスパを重視するのは削減の技術であって、幸福を増やす魔法ではありません。極論すれば、お金を使わなければコスパは無限大です。でも、それが幸せだとは限りませんよね。 「お金を稼がずとも支出を減らせば手元に残るお金は同じ」は僕の持論で、氷河期世代にとってこれは現実的な選択肢だとは思います。とはいえ、削るだけの人生はしんどい。  だから、お金を減らさないことと、幸せになることは別の話と切り分けるのがいい。  浪費はコスパではなく、満足できたかどうかで判断して、削るところは削り、使うところは使う。それだけでだいぶ無駄は減ると思うのですよ。 構成・撮影/杉原光徳(ミドルマン)
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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