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なぜ日本人女性は世界で人気なのか? 

日本人女性 今年はオリンピックで史上最多のメダルを獲得。なかでも女性選手たちの活躍ぶりは注目を集めた。そんななか、日本の女性アスリートは世界から人気が高かったという。なでしこジャパンの澤穂希選手はかつてアメリカ人の恋人がいたこともあり、和風美人の見た目が、外国人からは魅力的に映るという報道もあった。卓球の福原愛選手や石川佳純選手は、卓球大国である中国の国民からネット上で「可愛い」「大好き」などのコメントが寄せられるなどの現象も起きた。世界からモテモテの日本人だが、何か理由はあるのだろうか? 大手化粧品メーカー・資生堂がドラッグストアやスーパーなどに配布しているフリーペーパー『Beauty Book』の編集長、石川由紀子さんを迎え、分析してみた。 ◆黒髪  石川さんによると、日本女性の魅力、1つめは“髪”だという。石川さんは「私の知っている日本女性と国際結婚をしたフランス男性は、彼女の髪に惹かれたと言っていました」と話す。  2005年の“世界に誇れる日本女性の美しさ”という調査では1位が髪だったという。「昔から日本人には、長い、黒い、真っ直ぐな髪が美しいという意識が刷り込まれています。日本人として大切にしているものだからこそ、外国の人が見ても魅力として認めてもらえるのかもしれません」(石川さん・以下同)。  ちなみに、美しい髪をキープ、または取り戻すために大切なのはシャンプーやドライヤーの方法。「シャンプーの際は、髪を洗うのではなく頭皮を指の腹でマッサージするように、髪は揉むくらいでOK。コンディショナーは毛先を中心につけて。ドライヤーは8割乾いたら、上から下に真っ直ぐ風を入れてあげましょう。髪1本1本が真っ直ぐになれば、髪に当たる光の正反射率が高まってツヤが出ます」。 ◆日本人こだわりのきめ細かな肌  2つめは“肌”。「日本女性は肌に対するこだわりが強く、スキンケアの売り上げも日本の市場は世界一」というデータもあるそうだ。(出典:Euromonitor社2011年国別市場規模)  素肌の美しさに対してのこだわりが生まれたのは、江戸時代。町人文化が花開き、女性の健康的な湯上りの肌が美しいという美意識が誕生した。また「職人肌、姉御肌、肌が合う、人肌脱ぐなど、その人のキャラクターや生活、行動様式、全てを表すような言葉が日本には多くあり、肌は見た目だけではなく、人格そのものを表す」という考え方も昔から根付いているという。肌を磨くことは自分磨きだったのだ。  ちなみに、日本人の顔は“彫りが浅い”ため、シワが目立ちにくく、年齢不詳にみえるのかもしれないという説も!? ◆カワイイファッション  最後に、ファッション。「外国人女性にとって、洋服は社会的階級や女性性をアピールする手段として使われることが多い。反対に日本人女性は、自分をアピールする流儀の1つとして用いられ、“可愛く見せたい”“可愛さを保ちたい”という気持ちが海外の男性からは新鮮に映るのではないでしょうか」。  高級品でなくても、髪飾りから靴下まで、カワイイものを身につける。そして、化粧、ヘアスタイルにも気を遣っている。日本人女性は、世界的に見て、日常生活のなかで自分をかわいく魅力的に見せる技術に長けているといえる。  日本女性が、海外の男性から人気を集める理由は“髪”・“肌”・“ファッション”の3つが大きくしめているようだ。特に、日本人には、肌に関しては美しさだけではなくその人物の内面を表すという意識もあるという分析には納得。キレイであろう、カワイくあろうとする心が表れるのがお肌なのだ。字は人を表すというが、肌もしかり。日本人の美徳、もとい美肌のココロ、ここにあり――。 ●資生堂 Beauty Book(http://www.shiseido.co.jp/bbk/
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