いまや空前のコンカフェブームと呼んでいいほどに、夜の街で独り元気なのがコンカフェだ。コンカフェといえば秋葉原などで有名なメイドカフェのようにコスプレや世界観など、特定のコンセプトを取り入れたカフェのこと。秋葉原を中心に、東京都内の主要繁華街で増えているという。そんななか、より刺激的な夜が味わえるコンカフェがオープンしたという情報が。 　なんでもサキュバスのコスプレをした女の子たちが働くコンカフェでシーシャ（水タバコ）も吸えるんだとか。サキュバスにシーシャとはいかにも大人の遊び場の雰囲気が……。情報をもとに急いで池袋に向かった。 　池袋駅東口から徒歩5分、サンシャイン通りを進んで一本逸れた先にある雑居ビルの２階。エレベーターを上がると目の前に怪しげな雰囲気のネオン看板が顔を出す。その光に吸い寄せられる夏の虫のように店内に吸い寄せられていく。 　店内には情報通り、露出度の高い格好をした美女たちが手招いている。刺激的なサキュバス姿の美女に会えるのが「Succubus＆Angel Wings(サキュバスアンドエンジェルウィングス)」。今年の3月にオープンしたばかりだという店内は、薄暗い照明ながら清潔感に溢れる広々とした作り。サキュバスという悪魔がテーマのお店でもコロナ禍のため検温と消毒は徹底されているのも面白い。 「旅人様！　おかえりなさい！」 　出迎えてくれたキャストは店長のもこチャンを始め、ゆあチャン、ロルフチャンの3人。旅人というのはこのお店に訪れる客の総称らしく、どうやら旅の途中で迷い込んだというコンセプトだとか。美女たちのサキュバス姿を前に目のやり場に困ってしまうが、おどおどしていても情けない。お酒を入れて緊張を紛らわせ、夜会のスタートである。 　このお店の特徴はなんといってもシーシャが吸えるところ。恥ずかしながら30歳にしてシーシャ未経験の記者であったが、聞くところによるとお客さんの5割はシーシャ未経験というから安心。これなら初心者でも恥ずかしがる心配はない。 　プライベートでも週4〜5でシーシャを吸いに行くというシーシャ好きのゆあチャンにシーシャの吸い方を教えてもらうことに。好みのフレーバーを聞かれるもわからなかったので、今回はおまかせでオーダー。10分程度で目の前にシーシャが到着する。 　シーシャ本体から伸びているホースと呼ばれる部分にマウスピースと呼ばれる吸い口をつけて吸うのがシーシャの基本。マウスピースは1人1つ、使い捨てのものが用意されているのでコロナ禍でも安心だ。 　ゆあチャンが目の前で何度か試し吸いを行い、煙を空中に吐き出していく姿を見てなんともいえない興奮を覚える。ゆあチャンが美味しいと感じるようになったら次はこちらの番。さっきまで目の前で美女が吸っていたホースを差し出されるのはシーシャコンカフェだからこそ味わえる楽しみだろう。 　非喫煙者のためシーシャといえど少し抵抗があったが、吸ってみると鼻から抜ける甘い香りと口から漂う煙ですぐに上機嫌に。「美味しいですか？」と首をかしげながら見つめられるところまで経験すれば、すっかりゆあチャ……いやいや、シーシャの虜である。 　タトゥーが特徴的なロルフチャンはホラー映画好きというなんともらしい趣味ほかに、大のディズニー好き。「自分が死んだときのことを考えていて死ぬことよりもこの先ディズニー作品を見れなくなることの方がつらい」という悪魔にしては可愛らしいギャップも。 　店長のもこチャンは小学校に入る前からずっと宝塚が好きというオタっぷり。衣装はかなり刺激的だが中身はコンカフェで働く女のコらしい趣味で親近感を覚える。 　気になるお値段も30分1800円で飲み放題と良心的。シーシャはワンセット1500円で楽しむことができ、より刺激を求める人にはプラス1000円でアルコール入りのシーシャにできる。 　色々な夜の遊びで制限が生まれてしまうのはご時世的に仕方がないことだが、コロナ禍の新しい楽しみ方としてシーシャコンカフェというのはかなりアリではなかろうか。刺激的なサキュバスたちに目を奪われながら一緒にシーシャを吸う楽しさは、普通のお店に飽きた諸兄にこそ是非とも堪能していただきたい。 【Succubus＆Angel Wings】(サキュバスアンドエンジェルウィングス) ◆場所 東京都豊島区東池袋1-22-5　サンケイビル2F ◆営業時間 月〜木：17時〜24時　金土祝前：17時〜翌5時　日祝：15時〜24時（※変更の可能性あり。お店に要確認） ◆料金 30分1800円（飲み放題）、シーシャ1台1500円、女のコのドリンク1杯1000円〜 ◆HP→https://succubus.tokyo/ Twitter→@WingsSuccubus 【取材・文／タカダ　撮影／日刊SPA!取材班】 提供／シーシャBARサキュバス＆エンジェル