東京で大地震が起きたら、危ない区はどこか?タワマンエリアも水害リスクが

不動産価格の上昇が止まらない。もはや“東京住まい”が贅沢なライフスタイルとなった今、溢れるように人が流出している。東京砂漠の悲しき実態とは!?

タワマンが立ち並ぶエリアの水害リスクが高い

[東京にもう住めない]最新事情

現在、五十嵐敬一さん(仮名・33歳)は駐車場付きの3LDK、インターネット代込みで7万9000円のマンションに住む。「妻も子どもも地震の存在を忘れ、笑顔が戻った」(五十嵐さん)

いつ東京で大地震が起きるのか? 大手通信会社に勤務する五十嵐敬一さん(仮名・33歳)は「地震の恐怖で、家族がおかしくなった」と話す。 「震度2、3の地震が起きるたびに、3歳の息子が捨て猫のように震えるんです。妻は心配のあまり災害関連のYouTubeばかり見るようになり、『予言書によれば7月に大地震が起こる』と言いだす始末です」 当時、五十嵐さんは家族3人で、杉並区にある築40年、1LDKで家賃15万円のマンションに住んでいた。地震の恐怖から逃れるため、1年前からハザードマップを参考に新天地を探すものの、行き詰まってしまう。東京はどこも安全とは思えなくなってきたのだ。 だいち災害リスク研究所の所長で、地盤災害ドクターとして活動する横山芳春氏は東京の災害リスクをこう分析する。