「近い将来、日経平均は2万5000円まで下がる」慶応大・小幡績氏がそう予想する根拠

突如として起こった“令和のブラックマンデー”で深手を負った個人投資家は多い。そこでマネーのプロ5人が彼らのポートフォリオを総点検し、復活の道を探る!

今のバブルが崩壊すれば株価は3分の2に急落!

[暴落した資産]一斉点検

「弱気派」の慶應義塾大学教授・小幡績氏

現在、米国の景気後退懸念が和らぎ、日経平均は持ち直している。だが、為替が円高基調に大転換したことで日本経済の先行きは不透明だ。直近では米大統領や自民党総裁選が控えるが、今後株価はどう動くのか? 「弱気派」の展望を聞いた。 「弱気派」の中でも、近い将来、日経平均は2万5000円前後まで下落すると見ているのが慶應義塾大学教授の小幡績氏だ。実は小幡氏、日経平均の最高値更新、4万円突破のタイミングを直前で言い当てたことでも話題となった人物。そんな彼の目には、近年の株高と8月の日経平均暴落はどう映っているのか。 「流れが来たからみんな乗ろうとする……まさにバブルです。ただ、昨今の株価上昇は、市場関係者でさえ『スピード違反』と言うほど。急激に上がれば、投資家はそろそろ利確かと考える。ちょっとしたきっかけで一斉に売るから、一気に暴落するわけです。8月の暴落でも、信用取引に手を出した投資初心者は強制退場となり、売るべき株を持っている人はすべて売り尽くした。要は、“アク抜け”が猛スピードで終わったんです」

8月の暴落はバブル崩壊の序曲にすぎない