’90年代初頭、’80年代のアイドルブームが終わり、「アイドル冬の時代」ともいわれた時代において、歌とダンスを中心にしたパフォーマンスで一斉を風靡したガールズユニットがあった。その名は、東京パフォーマンスドール（TPD）。当時、原宿のライブハウス「ルイード」を中心に活動していた彼女たちは、ライブに特化した楽曲作りや激しいダンス、さらに二軍性の導入など、今日のアイドルグループにも通じるような先進性を持った存在だった。 　時は流れて2013年。十数年の時を経て、そんな“伝説のガールズグループ”が電撃復活することが発表された。なんと平均年齢15歳。倍率880倍というオーディションを通過した新メンバーによって第二章をスタートさせたTPDは、その第一歩として、8月15日から始まるデビュー公演「PLAY×LIVE『1×0』（プレイライブ ワンバイゼロ）」に挑む。 　伝説の“第二章”ともいうべき舞台上演を前に、新生メンバーたちはどのような心境なのか。リーダーの高嶋菜七と、上西星来を直撃した！ ⇒【前編】はコチラ ◆デビュー公演は歌とダンス、演技が融合した“新感覚ステージ” ――8月15日からはデビュー公演が始まります。どのような公演なのか内容を教えてください。 高嶋： まず、物語の舞台は、「1×0（ワンバイゼロ）」というSNSが大流行している世界なんです。そのなかで、TPDのメンバーが、渋谷のアンダーワールドに引き込まれてしまってしまうという……。8月15日からエピソード1が始まるんですが、物語は全部でエピソード5まであるんです。 上西： エピソード1～5はそれぞれ独立した話なんですけど、流れは続いているんですよ。なんというか、エピソード１で疑問になったことがエピソード5を見て、「あぁ、なるほど」となるみたいな……。その構成がすごく面白いんです。あんまり詳しいこと話すとネタばれになっちゃんで、これくらいにしておきますけど（笑）。 高嶋： 実は私たちもまだエピソード5で最後がどうなるのか、教えられてないんです（笑）。だからお稽古をしながら、私たちも結末を楽しみにしているんですよ。ストーリー以外に、演出も面白いです。歌とダンスとお芝居が混ざったような構成になっていて、あまり他にないような舞台だと思います。 上西： お稽古をしているときも、自分たちが「コレ、面白い」って思えるような感じです。だから、公演が始まってからも、きっと来ていただいたお客さんにも楽しんでいただけるんじゃないかなって思って、今頑張っています。 ――歌、ダンス、演技と、いろんな要素が合わさっているわけですが、稽古の最中に「一番大変だな」と思うのはどれですか？ 2人： 演技です（笑）。 高嶋： （合格発表があった）2月から、ダンスとかの基礎レッスンはしていたんですけど、本格的な演技は初めてだったので、やっぱり苦労しています。 上西： お稽古のときによく、「相手に伝わるように言って」と指導されるんですが、「相手に伝わるような話し方って何なんだろう……」と悩んじゃうんです。発声の仕方もあるし、どういう気持ちで伝えるのかってこともあるし……。あと、表情とか台詞を言っているときに手をどうしたらいいのかとか……。 高嶋： 指先までちゃんと使わないといけないので、そういうところは今まで意識したこともなかったので、大変でしたね。そういった意味でいうと、もう篠原涼子さんは本当に凄いんだなと……。もう、“神”ですね。 ――最後に読者の方へのメッセージをお願します。 高嶋： TPDは、名前に“パフォーマンス”と付いているので、ダンスや歌を努力するのは当たり前だと思っているんです。だから、そこをもっと頑張って、自信を持って自分たちの“パフォーマンス”を見てもらえるようになりたいなと思いますね。期待してください！ 　CDやライブではなく、あえて舞台という、ある意味もっとも厳しい目に晒されるステージをデビューの場に選んだ彼女たち。歩み始めたTPDの“第二章”の終着点はどこなのか……。その結末まで、じっくりと見ていきたい。＜取材・文／日刊SPA!取材班　撮影／難波雄二　ヘアメイク／TAE、SACHI＞ 【東京パフォーマンスドール】 2013年6月、約17年を経て新メンバーで復活。8月15日からCBGKシブゲキ!!でデビュー公演「東京パフォーマンスドール PLAY×LIVE『1×0』（プレイライブ ワンバイゼロ）」のエピソード1をスタートさせる。その後、12月までの半年間、順次エピソード5までを上演予定。エピソード1： 8月15日(木)～18日(日)、エピソード2：8月22日(木)～25日(日)、エピソード3：10月12日(木)～14日(月・祝)、エピソード4：11月21日(木)～24日(日)　、エピソード5：12月20日(金)～25日(水)。エピソード1と2は各プレイガイドチケットで好評発売中。 公式HP（http://tpd-web.com/）、問い合わせ：03-5485-2252