会社の悪口、全部ネットに書いちゃいます【SNSでダダ漏れ新人】
―[[2013]新入社員の観察報告]―
上の世代から「ゆとり」と蔑まれ始めているのを見て育ち、中高生時代にはSNSが登場。「ソーシャル」とともに思春期を送ってきた。4月にやってきたのは、そんな時代を生きてきた若者だ。ソー活が流行し、就活の鉄板ネタは「震災ボランティア」と意識が高そうだが、括りとしては「第3次ゆとり世代」とまだまだゆとり枠。現場からの最新の観察報告をリポート!
<毎日悪口たれ流し だだ漏れちゃん:遭遇率70%>
FacebookやTwitterで愚痴や不満を垂れ流す。教育担当になったら、ネット上で罵られる可能性があるのでご注意を。また、Facebookでは実名、公開設定でリア充ライフを自慢げに披露することも特徴。面接を受けた後に会社周辺で悪口を言うため、リアルの世界でも本音がだだ漏れになっている
◆ぜーんぶネットに書いちゃいます
「だだ漏れちゃん」は、ソーシャル時代ならではの新人だ。「私が教育を担当しているコは、匿名でTwitterをやっているつもりのようだけど、Facebookのプロフにアカウントを載せているのでバレバレ。覗いてみるとさっそく私の悪口がずらり」(人材・30歳)
「新人くんが、屈指の厳しさで知られる支社に配属が決まり、友人にFacebookで報告がてら、憂鬱だの嫌だのと書いた投稿が公開設定。当然、支社の人に見られていて、配属早々お説教をくらったとか」(メーカー・32歳)
と、枚挙にいとまがない。さらに、「Facebookには普段より厚化粧の新人ちゃんが。クラブ通いの写真に、彼とのラブラブ写真もあった。彼女の名前はいわゆるキラキラネームで珍しいため、取引先の人が検索すれば一発でヒットする。注意すべき……?」(金融・29歳)という悩みも。
また、だだ漏れはネット上だけではなく、リアルの世界でも発生。
「就活生が会社の外で、『○○社は受かっても行かない。キツそうじゃん』と大声で話していた。近くに社員がいるかも、と少しは思え(笑)」(商社・27歳)
情報漏洩などの重大な事態に発展しないことを祈るばかりだ。
取材・文/宮崎智之
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