士業界から「最後の楽園」と呼ばれるのは●●県
◆地方へのIターン就職で勝ち組になる!
飽和状態になりつつある士業界だが、弁護士の山村仁氏(仮名・55歳 ※前回の記事参照⇒https://nikkan-spa.jp/500007)のようにライバルのいない過疎地域に活路を見いだす者は多い。
「司法書士がいない北海道の過疎地域に赴任したら、仕事が全部舞い込んで年収1000万円になったなんて話を聞いたことがあります」(30代の司法書士の女性)
そんな士業界から最後の楽園と呼ばれているのが沖縄だ。沖縄に移住して年収が倍増したという弁護士の小野政則氏(仮名)に話を聞いてみた。
「沖縄は不思議な土地で、仕事がない、失業率が高いといわれてますが年収1000万円以上の高額所得者の人口比率が埼玉県と同じ全国で9位。米軍に土地を貸す軍用地主やリゾート開発に絡んだ土地売買が多いからです。高額所得者ばかりではなく、仕事がなくて借金問題を抱えている人も多く、過払い訴訟や自己破産の申し立ても多かった。おまけに沖縄は離婚率が全国で1位。離婚調停の依頼はひっきりなしです。借地料などの不労所得で遊んで家庭が不和になって離婚なんてケースも多い。慰謝料の額も大きいので弁護士報酬もバカになりません」
また、ここ数年の沖縄移住ブームも追い風になっているという。
「沖縄県外から毎年2万から2万5000人が移住しています。その移住者たちが、店を出しては簡単に潰して債務問題でこじれ、裁判になるケースが増えているんです」
土地、カネ、人の動きが活発な沖縄では、登記やローンの決済をする司法書士や起業する人の税務関係を処理する税理士などもオイシイ状況でウハウハは止まらないようだ。
― 年収300万円ならマシ![食えない士業]の大誤算【4】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ