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有馬記念を勝つためのセオリー カギを握るのは「4歳馬」ともう1つは……

 12月は、宝くじの年末ジャンボに競馬の有馬記念と、年の瀬の運を試すようなイベントが多い。それは人間が、勝っただの、負けただのと、笑って過ごすことができた一年の証を残すためなのかもしれない。  今年も有馬記念がやってくる。  師走の風が吹くと、普段は競馬を見ない人からも、「今年の有馬は何が有力?」と声をかけられる。日本人は本当に有馬記念が大好きなのだ。このレースで有利になる、歴史上のセオリーは多々あるが、ここでは特に重要な2つの点を取り上げたい。
本島修司氏

本島修司氏

 1つめは、「4歳の総大将的な役者の馬が、キチンと好走をしてきた歴史」だ。’18年、レイデオロ(2着)、’16年キタサンブラック(2着)、’10年ブエナビスタ(2着)、’8年ダイワスカーレット(1着)、’06年ディープインパクト(1着)などが、持ち味を出してしっかりと走り、勝ち負けまでを演じた。  2つめは、「その年に中山の別定G2以上の格のレースを勝ってきている馬」。これは、’01年当時、人気がなかったアメリカンボスという馬が2着に突っ込んで驚かせた頃からの定石だ。個人的には、僕も10年ほど前の拙書から書いてきた視点。中山コースは適性が大事な舞台。今でも、このタイプに注目するのは理に適っている。’14年、その年の弥生賞馬だったトゥザワールド(2着)の好走が典型例だろう。’10年、「3歳でその年の皐月賞馬」だったヴィクトワールピサ(1着)が勝ったのも、こうした現象のひとつだったと思う。

アーモンドアイには不慣れな中山2500mだが……

 では、’20年の好走候補はどんな馬たちだろうか。まず、最有力となる馬が2頭いる。筆頭となるのはアーモンドアイ。4歳世代のナンバーワンホースで、歴代の名牝の中でも最も強いかもしれない。それほどの存在だ。中山芝2500mはコース的に不向きで、末脚で勝負するこの馬にとってはタイトなコース。ただ、今年の天皇賞・秋でもそうだったように、乗り役のサジ加減次第で正攻法の差し競馬もできる。  距離も、本質的には「2400mまで大丈夫な、根がマイラーの馬」と見ている。2000mの方がレースをしやすいが、すでに2400mまでG1を勝っている馬にとって、中山での2500mは十分にこなせる範疇に入る。絶対能力の高いアーモンドアイが、4歳というピークの時節であれば、舞台適性の差で「取りこぼす」ことはあっても、「大きく負ける姿」までは想像できない。そして、ここに出走してくれたことに幸せを感じるほどの馬だ。  次に、フィエールマン。この馬は4歳の菊花賞馬。G1を初めて勝ち負けしたのが3歳秋の菊花賞なので、晩成型に分類してもいい1頭。つまり、来年もG1戦線で活躍する可能性がある。だが、4歳シーズンである今季が「アスリートとしてピークの時間の一部」であることは、ほぼ間違いない。凱旋門賞は大敗したが、雨で欧州の重い芝生がぬかるみ、日本の馬がまともに走れる様な馬場ではなかった。  凱旋門賞からの復帰戦が有馬記念というローテーションは、あまり前例がないが、年間の蓄積疲労にも注意したいレースなので、「春2走」「夏~秋2走」と、使った数が少ないことは、悪くないと思う。長い距離も合う。
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中山巧者が会心の走りを見せる!?
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