ライフ

世帯年収800万円から転落、60代で貯金はゼロ。家とレクサスのローンが重すぎる

厚労省の調査によると、世帯主が50代の場合、貯蓄額は平均1049万円ほど。ただ、一方で貯蓄ゼロ世帯は14.8%もあり、実に6世帯に1世帯が「貯金ゼロ」というのが現実だ。そんな彼らを待つ老後とは、いかなるものなのか。現役時代は世帯年収800万円あったが貯金はゼロだった夫婦のリアルに迫る。

世帯年収800万円夫婦が陥った老後破産の危機

[貯金ゼロ円]の老後

※写真はイメージです

 千葉県の駅近エリアに一軒家を構え、自家用車のレクサスを乗り回す――。そんな加藤さん夫妻を、貯金ゼロ円世帯だと見破る人はまずいないだろう。だが、妻の幸子(仮名・65歳)さんは「すでに家計は火の車」だと嘆く。 「夫は夜間警備員の仕事で毎月約10万円、私は弁当屋で働き8万円の収入がありますが、明日の食費すら捻出できない月があります」  夫の茂樹さん(仮名・66歳)は、60歳まで地元のインフラ企業に勤め、定年前の世帯年収は800万円。現在は1か月あたり21万円の厚生年金がある。2人で暮らすには十分な額だが、月々13万円の住宅ローンと、3万円の車のローン返済、さらに毎月5万円のカード返済が家計を圧迫している。 「夫が役員に昇進し70歳まで働くことを前提に住宅ローンを組んだのが間違いでした。実際は60歳を前に出世コースから外れ、そのまま退職。年金だけだと今までの暮らしを維持することが難しく、退職金も3年で使い果たしました」

息子にカネの無心も…

 今では、生活費が枯渇すると「孫の面倒を見ているのだから1万円払ってくれ」と息子にカネの無心をすること。 「心の拠りどころが2年前に購入したレクサス。車に乗っていると、自分も人並みの暮らしができているような気がしますから」  ローンを組んで買ったお気に入りのレクサス。購入を決めたときは、娘や息子から大ひんしゅくを買ったという。  現在、39万円の収入のうち18万円は労働によってまかなわれている。今の暮らしを維持するためには年金だけでは足りず、働かざるをえない現実。  一見裕福そうだが実際は、夫婦のどちらかが働けなくなれば、老後破産まっしぐら、綱渡りの状況だ。
次のページ
加藤さんの家計簿
1
2
週刊SPA!8/24号(8/17発売)

表紙の人/ 上白石萌歌

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
Cxenseレコメンドウィジェット
ハッシュタグ
おすすめ記事