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給与明細を買い取る謎のTwitterアカウント、運営主が明かす「意外な動機」

あらゆる企業の給与明細を公開

 大企業のサラリーマンから医師、風俗……あらゆる業種の給与明細を収集し、Twitter上で公開する「給与明細買い取り屋さん」(@kyuyokaitori)が話題を呼んでいる。今年6月に開設されたアカウントのフォロワー数はわずか2か月で約1万人に到達。いったい誰が、どのような目的で運営しているのか?
給与明細買い取り屋さん

ツイートの一例。明細だけでなく、提供者が語る内情や思いも添えられた投稿は毎回数多くリツイートされ、反響を呼んでいる

「いかんせん日本企業の給与は安すぎます。このままでは日本はどんどん貧しい国になってしまう。私自身、会社の経営者なのですが、現場を離れて時間ができた今、なにか“日本を変える”ことをしたいと思ったんです」  そう語るのは運営主。「文面でのやり取りのみ」という条件で週刊SPA!の取材に応じてくれた。 「日本人は給与や税金などお金の話を避けがち。学校でもお金について教える機会はほとんどありません。そのため、『こんなもんだろう』とその企業の給与が適正かどうか考えることなく就職・転職している人がほとんどです。それで長時間労働やパワハラにさらされ、上層部に搾取されっぱなし……。かたや同じような仕事でも外資系に転職すれば、30代で年収1000万円も夢じゃない。こうやって給与をオープンにすることで、労働者が搾取されがちな社会の空気を変えていきたいんです」 給与明細買い取り屋さん

給与の数字以上に仕事への『思い』を伝えたい

給与明細買い取り屋さん 公開される給与明細には毎回賛否両論が巻き起こり、時に炎上もする。しかし今や「無償でも給与明細を提供したい」というDMが数多く寄せられているという。 「運営していて感じたのが、自分の給与の数字以上に仕事への『思い』を伝えたい人が実に多いこと。『高卒でもガンガン稼いでいる』などの成功体験を伝えたい人、ちょっとニッチなジャンルの仕事を知ってほしい人、ブラック企業の内部告発をしたい人など実にさまざまです。給与明細を通して、労働者の切実な思いを伝えて、お金や働き方について考えるきっかけを提供できたらいいですね」  給与明細こそが、社会変革のカギを握っている? 【給与明細買い取り屋さん】 「ホワイト企業を次世代に」をモットーに’21年6月にアカウントを開設。すでにフォロワーは約1万人。会社経営者であり、2児の父。アカウント@kyuyokaitori 取材・文/週刊SPA!編集部
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