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全力で走り続けた13年。SKE48の新プロジェクト始動

 SKE48が10月5日、名古屋・栄の専用劇場でのデビューから13周年を迎え、記念のトークショーを開催した。 「SKE48 13周年SPトークショー 〜ガイシホールで予定していた重大発表ここでします!SP〜」と題して、青海ひな乃、松本慈子、江籠裕奈、古畑奈和、熊崎晴香、斉藤真木子、須田亜香里、林美澪の8名が登場し、「トークショー」と銘打ちながら全7曲のパフォーマンスも披露。  さらにトークのパートでは、コロナ禍で中止となった日本ガイシホールでのコンサートで予定していた7つの重大発表を行った。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

「トークショー」とは思えない全力パフォーマンス

「トークショー」というイベント名のため、まったり話を聞こうとする客席のファンたちの予想を裏切り、ステージのライトがつくやいなや、グループの自己紹介ソングである『SKE48』のパフォーマンスがスタート。『バンザイVenus』の曲中にメンバー全員で「13周年、バンザイ!!」と叫び、『1!2!3!4! ヨロシク!』へと続く。  メンバーの自己紹介を含むMCでは、松本が「本日の劇場公演は、以上のメンバーでお送りします」と、「トークショー」を「劇場公演」と言い間違えて、ツッコミを受けた。ただ幕開けから全力だったので、MCで頭が回らず間違えるのも仕方ないくらいの勢いのあるパフォーマンスだった。  そして、12歳で最年少の林が、「この曲が初披露されたときには0歳でした」と曲振りをして、『チャイムはLOVE SONG』『恋を語る詩人になれなくて』を披露すると、「珍しく1ハーフじゃなくてフルサイズで披露しました」(須田)「フルはへろへろですよ」(松本)とみな息が上がっていた。

SKE48メンバー全員が見守るなか重大発表

 トークショーのパートでは、舞台でイスに腰かけるメンバーに加えて、全メンバーがステージ上のモニターに映るかたちで参加し、キャプテン兼劇場支配人の斉藤が次々と発表をしていく。  イベント前、SNS上ではファンたちが「重大発表」の内容について議論する様子も多く見られ、研究生の昇格や中止されたコンサートの振替などが予想されていた。しかし、ファンたちの予想はいい意味で裏切られるかたちとなる、嬉しい発表が相次いだ。 ・メンバーのソロライブ開催  客席の反応が大きかった発表の一つが、須田、古畑、江籠のソロライブ開催だ。  11月22日に東京でライブを予定している須田は「実はこっそりアコースティックギターを練習していました。30歳になりますし、新しい挑戦をしようと思います」と、オール弾き語りライブへの挑戦を明かした。  2年前にコロナ禍でソロライブが延期となっていた古畑は、「2年前にライブがコロナで中止になって、なにもできないまま、『あのライブどうなったの?』と聞かれるたびに心苦しかった。ようやくできるのが嬉しい」と嗚咽しながら語り、その顔は見られまいと手で隠す姿を見て、隣に座っていた斉藤真木子までもがもらい泣きする事態に。  今年8月のソロライブが延期となっていた江籠は「タイトルに『なつ』って入ってますが、冬だけど夏を感じられる熱いライブにしたい」と意気込んだ。 ・約10年越しの新劇場公演が実現  続いて、江籠裕奈と古畑奈和のソロ写真集の発売、2022年1月からテレビ愛知にて新冠番組がスタート、8期生以降の若手メンバーによるコンサートが12月19日に中野サンプラザで開催と、嬉しいニュースが続く。  そして「7つの発表」のうち最後のニュースは、アイドル情報を追う媒体関係者や48グループを長く応援するファンたちにとって、大きな驚きを与えた。  それは、SKE48の新劇場公演のプロジェクト始動だ。  SKE48のオリジナル公演は、‘09年の「手をつなぎながら」公演、「制服の芽」公演、’11年の「ラムネの飲み方」公演以来、約10年ぶり4つ目となる。  過去には新公演のプロジェクトが発表されたこともあったが、いつしか立ち消えとなり、アンタッチャブルなワードとなりつつあった。しかし、本来48グループは劇場公演こそがアイデンティティであるだけに、今回の発表は、ファンにとってもメンバーにとっても、大きな喜びをもって迎えられた。  ドラフト1期生でチームSリーダーの松本は「言葉にできない。素直に嬉しい」と語り、オリジナルの新公演の最初に立ち会ったことのない4期生の都築里佳は、昔を振り返りつつ、涙ながらに正直な気持ちを吐露した。 「私が初めてチームSに組閣で入ったとき、新しく新公演ができるって言われてから、もう何年経ったんだろうって思うくらい時間が経って。今回、SKE人生で初めてオリジナル公演をもらえるのかなと思ったら…うう……嬉しいです。4期生も11周年なんです。同期もオリジナル公演をもらわずに卒業していっちゃったから」  また8期生の坂本真凛も「グループに入る前からSKE48が大好きだったので、オリジナル公演をやらせてもらえるなんて、本当にすごいことだと思う。嬉しいです。いままでのオリジナル公演と並んで、さらにもっといいねって言ってもらえるようにがんばります」とやる気十分だ。  3期生の須田亜香里は「先輩のお下がりじゃなくて、初日の幕が開いたとき、自分の名前が入った衣装を着れるのって嬉しいよね。先輩や同期が先にオリジナル公演をもらって、『うらやましいな』ってさみしい思いをしてた」と過去の自分を振り返り、「メンバーのみんなも、それを夢見ていいかもわからない部分だったと思うけど、それが現実になったのがよかったね、という気持ち。楽しもうね」と後輩たちにエールを送った。  第一弾としてチームSの新公演が’22年春にスタート予定。その後、チームKII、チームEも新公演を予定しているという。関係者によると、1年がかりで仕込んでいた大プロジェクトであり、劇場を大切にするSKE48だからこその実現したかったとのこと。今後の動向にも要注目だ。 取材・文/森ユースケ 写真/©2021 Zest, Inc.
■7つの発表の詳細

●サンリオのキャラクター・クロミちゃんとのコラボ

グッズの発売と、11月下旬に愛知・栄のLOFTでポップアップ開催

●ソロライブ開催

須田亜香里
「Akari Suda sing with the guitar ~花車と六弦琴~」
日程:2021年11月22日(月)
会場:duo MUSIC EXCHANGE

古畑奈和
『古畑奈和 Colour days ~空白~』
日程:2021年12月21日(火)
会場:名古屋ダイアモンドホール

江籠裕奈
「江籠裕奈2ndソロLIVE~なつのゆめ。~」
日程:11月16日(火)
会場:名古屋ダイアモンドホール

●古畑奈和と江籠裕奈のソロ写真集が発売

●8期、ドラフト3期、9期、10期の若手メンバーによるコンサートが開催

日程:12月19日(日)
会場:中野サンプラザ

●カプセルホテル「安心お宿」とのコラボ

10月11日(月)〜10月31日(日)まで、SKE48仕様に装飾された部屋に宿泊が可能

●テレビ愛知にて、2022年1月から新冠番組が開始

●SKE48オリジナル劇場公演の制作

第一弾としてチームSの公演が予定されており、順次、その他のチームも制作予定。また、公演の楽曲のリリースも予定されている。
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