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寝たきりの状態で“分身ロボット”を遠隔操作。ロボットがもたらす人生の可能性とは

―[120歳まで生きる]―
「人生100年時代」が叫ばれるようになったのも束の間、研究者の間では、「人間が120歳まで生きる」というのはわりと現実的だと考えられているという。
入院 女性の手

※写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 しかしながら、寿命が延びている一方、ずっと健康でいられるとは限らない。大きな病気を抱えたり、寝たきりになったりする可能性もあるのだ。  そんななか、ロボットを有効に使い、豊かな人生をおくるための研究が進められている。ロボット開発者の吉藤オリィ氏に、近い将来にロボットがもたらすかもしれない“人生の可能性”を聞いた。

気鋭の研究者と考える超長寿時代に必要な「サードライフ」の心得

120歳まで生きる

オリィ研究所代表の吉藤オリィ氏

「日本は高齢化が進んでいますが、平均寿命と健康に生きられる平均健康寿命の間には約10年の隔たりがあって、この期間は変わっていません。つまり、平均寿命が延びても最後の約10年間は病気を抱えたり寝たきりになったり、健康ではない状態になるのが現実なのです。その期間のことを我々は『サードライフ』と呼んでいます」  定年後のセカンドライフばかりを見がちだが、実際にはその後に“3番目の人生”があり、その期間をどう生きるのかが問われている。

ロボットで新たな社会参加の形をつくる

「ある意味、その“未来の姿”を現在進行形で生きているのが、一人では外出ができなかったり、寝たきり状態の重度障がい者の方々、つまり寝たきりの先輩です。寝たきりの状態の方と話していると、皆さん『誰かの支えがないと生きていけないけれど、それにお返しができないことがツラい。自分が誰からも必要とされないと悲しい』と言うんです。  そこで開発したのが、どんな人でも社会と繫がることができる“分身ロボット”でした。寝たきり状態の人でも舌や目を使ってパソコンやタブレットで遠隔操作をして、分身となる『OriHime(オリヒメ)』と呼ばれるロボットを操ることができます
120歳まで生きる

東京・日本橋にある分身ロボットカフェ。50人以上が遠隔操作で接客をする。時間入れ替え制

 ’21年6月には都内に「分身ロボットカフェ」の常設実験店をオープン。店内では遠隔操作ロボットが接客し、場所や肉体的制限にかかわらずに働くことを可能にした。
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超高齢化社会をどう豊かに生きるのか?
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