一年一年自然と過ぎるだけとはいえ、やはり節目の年は歴史を振り返ったり、その存在の大きさを再確認したりと感慨深いもの。というわけで今回は、2022年、節目を迎える主なゲームタイトルをチェックしていきたいと思います。 　バブル景気に沸き、「マルサ」が流行語となった1987年はファミコンが絶好調だった年。前年発売の初代『ドラゴンクエスト』のヒットもあり、RPGも多数発売されました。そのなかのひとつが『ファイナルファンタジー』（ファミコン／スクウェア）。ジョブシステムや飛空船（飛空艇）といった要素は初代から存在しています。35周年を迎える今年は、初代をモチーフにした『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』が3月に発売予定です。 　ほかにRPGとしては『デジタル・デビル物語 女神転生』（ファミコン／ナムコ）も1987年。また、RPG以外では『ロックマン』（ファミコン／カプコン）、『メタルギア』（MSX2／コナミ）もこの年です。 　ちなみに任天堂からは35周年記念として一昨年に『スーパーマリオブラザーズ』、昨年に『ゼルダの伝説』のゲーム&ウオッチが発売されましたが、今年35周年に当たるのは、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』（ファミコンディスクシステム／任天堂）。『新・鬼ヶ島』のゲーム&ウオッチが出る可能性は……うーん、低いかもしれません。 　アーケードでは『ストリートファイター』（アーケード／カプコン）が1987年稼働開始。一昨年福岡で行われた「俺より強いやつらの世界展」が、35周年記念を冠して再び渋谷と北九州で開催予定。秘蔵資料や最新技術を使った体験型のデジタルコンテンツが展示されます。 ■その他の主な35周年タイトル ・『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』（ファミコンディスクシステム／データイースト） ・『ファンタシースター』（セガ・マークⅢ／セガ・エンタープライゼス） ・『桃太郎伝説』（ファミコン／ハドソン） ・PCエンジン（NECホームエレクトロニクス） 　アニメ『美少女戦士セーラームーン』『クレヨンしんちゃん』が放送開始され、長寿の双子姉妹きんさん・ぎんさんが人気者となった1992年は、スーパーファミコンが発売されてから2年が経ち、ラインナップが充実し始めた頃。『スーパーマリオカート』（スーパーファミコン／任天堂）は今も任天堂の主力タイトルとしてハードの売上を牽引しています。 　フリーシナリオが特徴の『ロマンシング サ・ガ』（スーパーファミコン／スクウェア）も1992年。また、『弟切草』（スーパーファミコン／チュンソフト）は新規ジャンル「サウンドノベル」の第一弾。ホラーという切り口で、口コミでスマッシュヒットしました。 　ゲームボーイの初代『星のカービィ』（ゲームボーイ／任天堂）もこの年。『大乱闘スマッシュブラザーズ』でおなじみの桜井政博さんの初ディレクター作でもありました。『星のカービィ』は30周年記念サイトもオープンしており、今年3月発売の新作『星のカービィ ディスカバリー』に向けて盛り上がりそう。もしかしたら年末にはピンク色の『星のカービィ』ゲーム&ウオッチが出るかも!? ■その他の主な30周年タイトル ・『シャイニング・フォース 神々の遺産』（メガドライブ／セガ・エンタープライゼス） ・『真・女神転生』（スーパーファミコン／アトラス）