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薄毛治療やジム通いで還付金をもらう方法。節税には裏ワザがある

―[ずるい節税術]―
メディアで騒がれる「サラリーマン増税」。政府は働き方による税負担の差をなくそうとしているというが、これ以上天引きされたのでは、家計は火の車だ。専門家たちが“こっそり”教える禁断の節税テクに、副業の経費申告の裏ワザまで、確実に手取りを増やすのだ!

メタボ改善も薄毛治療も医療費控除で還付金ゲット?

ずるい節税術年間の医療費が10万円を超えると、確定申告で超過分が所得から控除され税金が還付される「医療費控除」。領収書をかき集めても10万円は超えないだろう……と高を括ってしまいがちだが、諦めるのは早計だ。 元国税調査官の根本和彦氏は「知られていない控除対象も多い」と解説する。 「例えばレーシックやICLの手術は、保険の適用対象外のため全額自己負担となり高額です。こうした自由診療で多額の出費を負担したら医療費控除で少しでも還付を受けたいところです」 10万円にカウントできる中年男性特有のお悩みもある。 「バイアグラなどのED治療薬の服用は、医師の処方であれば控除の対象となります。脂漏性皮膚炎や円形脱毛症による薄毛治療や、AGA(男性型脱毛症)でも医師の指導に基づいた治療は対象にできる可能性が高いです」(根本氏) プロペシアなどのAGA治療薬は従来対象外とされてきたが、処方されたものであれば対象とする動きもあり、しれっと申告すれば通る可能性も。同様に、判定が分かれる治療が「歯列矯正」だ。 「子供の歯列矯正は医療費控除の対象ですが、大人は審美が目的なので対象外です。しかし嚙み合わせが悪くて健康に支障をきたすなど医師の判断があればOKでしょう」(同)
ずるい節税術

医療費控除の明細書。支払先と医療費の区分をチェックする欄はあるが、具体的に内容を記載する欄はない