自然界における激しい生存競争。子孫繁栄をかけた命がけの求愛行動には、人間界において誰もが知りたいモテテクが詰まっている。そこで、モテキャラを6つの動物に分けて紹介。令和最強の愛されキャラとして勝ち上がるのは果たしてどのタイプなのか。ついに動物界最強のモテ男が決まる！ 流行語大賞にもノミネートされたが、’23年は「蛙化現象」なる言葉がもてはやされた。「好意を抱いている相手のささいな言動が気になり、気持ちが急速に冷めてしまう現象」のことで、もともとはグリム童話の『かえるの王さま』が由来だ。 おとぎ話のなかではカエルは醜さの象徴として描かれているが、カエルは、オスが喉にある鳴嚢（めいのう）を風船のように膨らませ鳴き声を奏でることでメスに求婚する。 「繁殖期を迎えた動物が踊る『求愛ダンス』は、オスがお目当てのメスの前で披露する。つまり、パートナーを選ぶのはあくまでメスの側で、妊娠、出産、授乳、子育てと、膨大な時間とエネルギーを費やさなければならないメスは、より生命力の強い優秀なDNAをオスに求めるのです」 こう語るのは、動物行動学研究家の竹内久美子氏。さらにこの動物の生態について、「人間社会と共通する部分があります」とは婚活心理コンサルタントの広瀬絵美氏だ。 「男性はプレゼントを贈る、権力や財力をアピールするなど、ライバルに差をつけて女性の気を惹くためにあらゆる手段を使います。これも動物と同じ良い遺伝子を残したい本能からきているのです」