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地方の女子大生を襲う絶望的な求人事情。「歯を食いしばって働いた…」風俗嬢が観光業と福祉を選びたくない理由とは

春は卒業、就職のシーズン。文部科学省の「学校基本調査」によれば、ここ10年間の大卒就職者数は39万~44万人台で推移しているので、単純に約半数としても20万人ほどの女子大生が社会人デビューを控えていることになる。 とはいえ、昨今は大学生の半数が奨学金を利用している状況なだけに、学生時代から様々なお金の稼ぎ方を実践するコが多い。なかには風俗業界で働いたり、SNSを介したパパ活や交際クラブに登録したり、男性相手にシビアなお金稼ぎをしてきた女子大生も少なくないだろう。 そんな女性たちは、果たしてどのような会社に就職するのか? 社会人デビューを控えた「学生〇〇嬢」たちの進路や、リアルな人生観を聞いてみた。

給料が安く、職種も限られる地方の女子大生のリアル

北海道在住の佐藤郁香さん(仮名・22歳)は、4月からは食品メーカーへの入社が決まっている。ただ、特に食品業界を志望していたわけではなく、なるべく実家に近い札幌で就職先を探していた結果そうなっただけのようだ。 「道内の企業に目星をつけて、とりあえず15社ほどにエントリー。ただし、実際にはエントリーだけの企業も多く、面接や選考試験などを行ったのは内定先の会社を含めて5社くらいですかね。最終的に2社から内定をもらいましたが、会社の規模が大きく、給与等の条件がよかったほうを選びました」 “地方の女子大生”という属性ゆえに就活も一筋縄ではいかなかった。そもそも給料が安く、職種も限られてしまう。 「ホテルなどの観光業、福祉系の求人が多かったです。でも、風の噂で父親が働くホテルのボーナスが全額カットされたことを聞いてしまい……。イレギュラーな要素で失職する可能性がありそうで観光業は敬遠して。福祉系はハードなのは知り合いなどから聞き、最初から眼中にありませんでした」 東京や大阪だけでなく、地方都市にも女子大生風俗嬢は多い。実は佐藤さんもそのうちの一人で約3500軒の飲食店がひしめき合う札幌・ススキノの風俗店に在籍していた。働き始めたきっかけは切実で、シンプルに「生活費を稼ぐため」だ。
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。