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本物のバブルはこれから?「日経平均6万円」説も出る今、買うべき銘柄とは

34年ぶりにバブル超えを果たした日経平均はどこまで上がり続けるのか? それとも頭打ちになるのか。ベテラン証券マンたちの声をもとに、本格化する令和バブル相場を占った。

悲願のバブル超えに涙した証券マンも

マネー(得)捜本部「高値更新を祝して、万歳三唱で締めます!」  日経平均がバブル超えを果たした2月22日の夜、東京・大手町では市場関係者80人ほどが集まる懇親会「マーケット・フォーラム」が開かれていた。同会代表の大谷正之氏(証券ジャパン調査情報部長)は「この会の開催日には日経平均が急落することが多かったのですが、今年は爆上げ。大相場の予感がします(笑)」と上機嫌だった。それもそのはず、昭和・平成を知る証券マンにとって、バブル超えは悲願だったのだ。 「社内の大先輩である元山一證券出身の方は、1989年の高値にタッチした瞬間、涙したと話していました」(大手資産運用会社アナリスト)  山一や外資系投資銀行などを経て現在、沖縄で暮らす元証券マンが解説する。 「バブル崩壊を経て、ニギリ(客の利回りを確約すること)をやっていた山一は多額の損失を抱えて1997年に自主廃業。その後、日経平均は7600円まで下げて我々は『生きている間にバブル超えはないな』と思った。実際、ほとんどの元山一はすでに定年退職している。叶わないと思った夢が叶った瞬間に涙した元同僚がいてもおかしくない」

ホンモノのバブルはこれからやってくる!?

 その日、証券各社のトレーディングルームではバブル超えの瞬間に歓声が上がったという。だが、「まだ令和バブルではない」が、フォーラム参加者の共通認識だった。