ミニスカートからパンティが見えるおじさん「秀樹」にカンゲキ/國友公司
vol.02/ルポライター國友公司

記憶の限りでは、僕が上野公園の不忍池で初めて秀樹を見たのは7年も前のことだ。
秀樹は推定60代のおじさんだ。私が見た秀樹は、赤のハイヒールに赤のミニスカート、ピンクのキャミソールに赤茶色のウィッグ、そしてトンボの目みたいなサングラスをかけていた。ミニスカートから露出させた日に焼けたその脚は、バッタの後ろ脚みたいに筋張っている。世に言う女装子なんだろうけど、あれはカラフルな昆虫だった。
1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。
2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)でデビュー。ライターとして取材地に赴き、その地に長らく身を置く取材スタイルを好む。著書に『ルポ歌舞伎町』、『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ワイルドサイド漂流記』(文藝春秋)がある。X:@onkunion
競艇場の風紀を乱す秀樹のふるまいに、思いがけずカンゲキ



