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弁護士を目指す“現役東大生”がなぜソープで働くのか?「私はなんて無能なんだ…」と自己否定する悲しい理由

春は卒業、就職のシーズン。文部科学省の「学校基本調査」によれば、ここ10年間の大卒就職者数は39万~44万人台で推移しているので、単純に約半数としても20万人ほどの女子大生が社会人デビューを控えていることになる。 とはいえ、昨今は大学生の半数が奨学金を利用している状況なだけに、学生時代から様々なお金の稼ぎ方を実践するコが多い。なかには風俗業界で働いたり、SNSを介したパパ活や交際クラブに登録するなど、男性相手にシビアなお金稼ぎをしてきた女子大生も少なくないだろう。 そんな女性たちは、果たしてどのような会社に就職するのか? 社会人デビューを控えた「学生〇〇嬢」たちの進路や、生々しい金銭感覚などを聞いてみた。

ソープで働きながら弁護士を目指す“現役東大生”

この4月、吉原の有名高級店でデビューするキャストがいる。琴音さん(源氏名・21歳)だ。洋風の整った顔立ちが目を引く美人だが、より異質なのは“現役東大生”という肩書だ。おまけに都内女子御三家の出身という、生粋のエリート。もちろん、有名大学の出身者にも、一定の割合で性風俗店に従事する人はいる。琴音さんが際立っているのは、学歴の遥か高みからは想像もつかない壮絶な家庭環境を生き抜いてきた点だ。 「2024年3月まで、別のソープランドに在籍しながら家庭教師をやっていました。受け持ちの生徒が手を離れたので、これからのアルバイトはソープランドに専念しようと思います」 いかにも生真面目で誠実そうな琴音さんは、用心深く一言一言を発する。より単価の高いソープランドに収入源を集約する理由は、学業が忙しくなるからだ。
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki