更新日:2025年09月24日 14:57
エンタメ

【新連載 棚橋弘至 vol.1】新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記

100年に一人の逸材、新たなSPA!連載陣としてリングイン!!

 読者の皆さん、初めまして。昨年12月に新日本プロレスリング代表取締役社長に就任しました「100年に一人の逸材」こと棚橋弘至です。
トップロープより愛をこめて

棚橋弘至 ©新日本プロレス

 ええ、我ながら長い自己紹介ですね。もともと「逸材」だったところに「社長」が乗っかってきて、肩書が渋滞中。これからさらに増えそうな気もしていますが(笑)。

SPA!で社会を知る、大学生時代

 さて、僕と『週刊SPA!』との出会いは30年ほど前に遡ります。立命館大学で過ごした学生時代、社会の情報は、ほぼSPA!から得ていましたし、特にコラム陣の充実ぶりには毎号、大胸筋を躍らせていました。  そのなかでも松尾スズキさんの「寝言サイズの断末魔」とゲッツ板谷さんの「出禁上等!」は大好きなコラムで買ったら真っ先に読んでいましたし、今でも文体を真似てしまうこともあります。
トップロープより愛をこめて

試合や撮影等がない日は毎日出社。試合は土日が多いので、350日ほどは働く計算になるのでしょうか ©新日本プロレス

 あと、時々、松尾さんが忙しすぎてコラムを書く時間がないときにやる、行数稼ぎのための大きいフォントでの文字二段組みや3段組みが大好物でして……。  僕は「忙しいこと≒カッコいい」と考えていたので、「これこそがカッコいいの究極形だ!」と思っていました(過激派)。  それと!(興奮気味に)当時のSPA!は巻頭特集が20~30代男性をターゲットとした企画ばかりでした。表紙の見出しには「稼げる」「貯まる」「やせる」「若返る」というどストライクな言葉が並び、それにまんまと踊らされていたうちの一人なのです(←言い方)。
トップロープより愛をこめて

©新日本プロレス

 そのなかでも、なぜか心に焼きついているのは「飲み会で1杯目に注文するとモテる飲み物」というナゾの企画。ここまで、細かく丁寧に教えてくれるなんて!と、感動したのを覚えています。  文字通りに受け取るならば、コンパでその飲み物を注文した時点で男性陣の勝ちが確定しているわけですからね(結局、のちに連敗しました)。  このように学生時代から、プロテインの次に栄養素を得ていたSPA!でしたが、まさか自分の連載が始まるとは感無量です。

社長1年目として、ビジネスを学ぶ

 プロレス生活25年ではありますが社長としてはまだまだ1年目のヤングライオンです。そこで、読者の皆さんとともに成長、進化していけるよう、日々の出会いのなかで得た社会人としての気づきや学びをシェアしていけるようなコラムにしていきたいと思っています。  プロレスラーと社会常識が交わったときの化学反応を楽しみにしていてください。……とは言っても、プロレスラーは、全員自分が「常識人」だと思っている節があるのが超面倒くさいのですが、きっと僕だけは大丈夫です(←コイツです)。

今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~

闘う新米社長が、プロレスで、日本を変えます! <文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)であり現役プロレスラー。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。得意技は「ハイフライフロー」。身長181㎝ 体重101㎏