早期退職、再雇用、そして“出戻り”も増えている。ルート選びが運命の分かれ道に

60歳の定年前に独立、再雇用で65歳まで会社にしがみつく……。終わりが見えてきた会社員はどのような選択をすべきか。人生後半の明暗を分ける正しい終わり方を考えてみた。

ルート選択が運命の別れ道に!?

AdobeStock_278357481

写真はイメージ

「会社員の終わり方」を取材する中で、サラリーマンたちから多くの声が聞かれた。 早期退職のケースでは、「親会社の経営方針に賛同できずにいた頃、事業所が集約された影響で単身赴任することになったので、思い切って退職に応じたんです。ただ、それまで猛烈に働いてきた分、燃え尽きたように仕事のモチベーションが落ちて、転職に苦労したのは誤算でした」(自動車部品・59歳)。 最も多くの人が選ぶ定年→再雇用のケースでは、「仕事の内容も量も定年前と同じなのに、収入が3分の1に激減。生活できないので、会社に内緒で夜にアルバイトをしてます。収入は減るし、就労時間は長くなるし、後悔している」(運輸・59歳)。

退職して成功したと語る人も